ハヤカワepi文庫<br> 無垢の博物館〈上〉

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ハヤカワepi文庫
無垢の博物館〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151201035
  • NDC分類 929.573
  • Cコード C0197

出版社内容情報



オルハン・パムク[パムク オルハン]
著・文・その他

宮下 遼[ミヤシタ リョウ]
翻訳

内容説明

三十歳のケマルは一族の輸入会社の社長を務め、業績は上々だ。美しく気立ての良いスィベルと近々婚約式を挙げる予定で、彼の人生は誰の目にも順風満帆に映った。だが、ケマルはその存在すら忘れかけていた遠縁の娘、十八歳のフュスンと再会してしまう。フュスンの官能的な美しさに抗いがたい磁力を感じケマルは危険な一歩を踏み出すのだった―。トルコの近代化を背景に、愛に忠実に生きた男の数奇な一生を描く長篇小説。

著者等紹介

パムク,オルハン[パムク,オルハン] [Pamuk,Orhan]
1952年、イスタンブル生まれ。トルコ初のノーベル文学賞作家。イスタンブル工科大学で建築を学んだあと、イスタンブル大学でジャーナリズムの学位を取得。その後、コロンビア大学客員研究員としてアメリカに滞在した。1982年発表のデビュー作『ジェヴデット氏と息子たち』(未訳)がトルコで最も権威のあるオルハン・ケマル小説賞を受賞。その後に発表した作品もトルコ、ヨーロッパの主要文学賞に輝き、世界的な名声を確立する。1998年発表の『わたしの名は赤』はニューヨーク・タイムズをはじめとする世界の有力紙誌で激賞され、国際IMPACダブリン文学賞を受賞。2002年の『雪』も同様の高評価を受け、2006年にはノーベル文学賞を受賞した

宮下遼[ミヤシタリョウ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、大阪大学言語文化研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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キムチ

61
イスタンブールを舞台にした壮大❔な人生の悲喜劇★30歳の裕福な主人公が語る(聞かせられる方にとっては 面白くも何ともない くそ話っぽい)筆者が標題へ込めた荘厳なる想い⇒【人生はかくの如く 数奇な出来事が満載だ】という事かな。当初の想い「ノーベル文学」に力が入り がっぷり四つに組んだのが肩透かし。途中で読む気が失せ 困った。そういう低レベルな読者がいる事も承知のパムクと勝手にこちらで決め、下巻へ行く。世界に冠たる歴史を持つトルコ・・ケマルはどう見ても恋愛に疎すぎ 婚約も破棄し、遠縁の美女への溺れる愛をみよう2022/12/14

Shun

41
西欧のモノや文化が流入する近代化を背景に、一族の経営する会社の若き社長ケマルの一生を描く。時代の空気を感じ、発展中のトルコは近代的な物と古式蒼然とした家屋等の伝統的な風景が一緒になって良くも悪くも趣のある時代と見えます。また西欧流の資本主義に倣い資産を築いた者や、伝統に縛られることだけが原因ではないが貧窮する者たちのような二極化も近代と伝統という対比となって見えてくる。そして裕福なケマルは申し分ない女性との婚約式を控える最中、突如再会した遠縁の娘に心を奪われてしまう。その恋は危険で嵐のように。下巻へ続く。2022/08/22

hiroizm

32
10年ぶりの再読。美しく教養ある婚約者がいながら遠縁の18歳の女性との性愛に溺れていくイスタンブール財界御曹司の独白小説。1970年代当時のイスタンブールの世相や、富裕層の優雅な生活の様相を絵巻的に織りまぜなつつ、激しく揺れつつ深き恋に堕ちる心情と苦悶、花が散るかのような儚さを帯びた懊悩の描写がスリリング。やってる行為は二股だしズルズル流されるだけで呆れたが、これほど苦しみ愛されるならまあいいか、と主人公にシンパシー感じる人多いかもとも感じた。中盤の盛大な婚約式の場面は圧巻。絶賛おすすめ 2023/03/03

A.T

21
1975年イスタンブル。やがて描かれてくるが、当時の左右両翼の争いが激しい社会状況の中、裕福に成り上がった者たちの社交界の醜聞、噂話。また、自身の結婚と経営者としての両方の社会的責任が高まるにつれ、逃れるようにのめり込む隠れた恋。それがどんどん歪んでゆく。どこまで落ち込んでゆくのか… 後ろ盾の父が亡くなり、主人公を支えてきた安閑たる暮らしに影が差し始め… 狂気の恐ろしい予感を孕みつつ上巻が終了した。順風満帆のはずだった青年が、見た目にも美しい青年が、半年ほどの間に汚らしく頽れてゆく展開に目が離せなくなる。2024/06/01

しゅん

15
よくある二股話で、しかもどこかに必ず落とし穴があるのをわかって読むのは感情的につらい。トルコの近現代史が下敷きになってて、博物館という仕掛けがあるのはわかっててもページを前に進めたくない。しかしながら、描写が多いのにすらすら読める。これは作者の技術だろうか。2023/10/09

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