内容説明
謎の男ラファエルの協力のもと、執拗な追跡の裏をかいてロンドンを脱出したサラ。彼女は恐るべき真相へと近づいてゆく…。ローマ・カトリック教会の金を巡る、触れてはならぬ過去とは。封印された予言“ファティマ第三の秘密”の暗部とは。ヴァチカンはもとより、超大国さえも動かす影の組織Ｐ２の闇とは―。キリスト教世界を揺るがした歴史的大事件の真実が、いま明かされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
em
14
在位わずか33日で亡くなったヨハネ・パウロ一世とロッジP2にまつわる話。『バチカン銀行株式会社』を先に読んでいたため、程よく肉付けができました。主人公の危機一髪ストーリーはおまけ。何か、書きたくて書けなかった部分があるようにも思えるのですが…。気になるのはあとがき。本書は、ヨハネ・パウロ一世の暗殺者を自称する人物(故人)から著者が託された独自資料をもとにしているそう。これは法王が死亡当夜に持っていた書類で、2018年9月に公開予定とあったのですが、その後著者も亡くなっているようなのです。2017/09/14
たみ
12
就任から約１カ月で死亡した教皇ヨハネ・パウロ１世の死の真相をからめた陰謀エンタメ小説。結社＋陰謀にアクションを追加した２時間映画を見てるような印象で、ヒーローポジションキャラに勝手にトム・クルーズさんを当てはめて読んでいました。ただこのトム・クルーズさん、凄い人なんだろうけど凄さがイマイチ伝わってこない、どことなく恰好良さをつらぬけてない残念な感じがする…（とばっちり）。視点がころころ変わるし思わせぶりな記述が多いので、上下巻ともに苦労しました。サラちゃん、それたぶん吊り橋効果だと思うよ…2015/06/04
しゃお
4
題材としては魅力的ながら、構成もいまいちだし主人公も魅力的に描かれておらず、エンタメ小説としてのデキは残念ながら・・・。2010/06/07
夢劇場
2
驚くほど期待はずれ！・女主人公が腹立つ・謎のヒーロー（ヘタレ）・謎の御老人・主人公の実父・ニューヨークの謎の老人・簡単すぎる暗号・生かしきれない第３の予言・なぜ謎の御老人御自ら？・『ダヴィンチ・コード』を念頭に置くときらびやかな歴史、美術、暗号、ロマンス、逃走劇、ストーリー展開への期待がことごとく裏切られる……。期待しすぎた。2011/07/17
じゃがたろう
1
知人からの紹介本。話が飛び飛びで理解が難しかった。かなり複雑すぎるし描写の婉曲表現とかで理解が追い付かなかった。でも、世界震撼のミステリーということもありゾクゾクする感じは十分楽しめた。もう一回上巻から読んでも楽しめる本だと思う。半分フィクション、もう半分はノンフィクション？いや、そうであってほしい。2020/03/24
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- 和書
- 『室内』４０年 文春文庫
