内容説明
ダーク・ピットはカッスラー自身の分身である。そしてこの著者は持てる情熱と資金のすべてを注ぎこんで、実際にNUMA(国立海中海洋機関)を設立してしまった。彼とその仲間たちは、歴史に翻弄されて非業の最期を遂げた船舶を追いつづける。汽船レキシントン、南軍戦鑑アーカンソー、そしてUボート―。史実を迫真の描写で再現し、探索の喜怒哀楽を綴った初のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pangea74
2
『ダーク・ピット』シリーズの作者クライブ・カッスラーが海に眠る歴史的な沈没船の行方を探すノンフィクション物。船が沈んでいった過程、その後カッスラーと仲間たちが船を発見していくという構成。南北戦争時代の潜水艦のエピソードが興味深かったです。フランスまで沈没船を探しにいったら、大事になってしまい、しまいにはCIAのお偉方から電話が掛かってきたりと小説みたいだった。2016/10/13
Richard Thornburg
1
感想:★★★★ フィクション作家である著者の作中に登場するNUMA(海中海洋機関)を、実際に著者が自費で設立して沈船を探すというノンフィクションです。 実際にWikiなどで調べても、それなりに実績をあげているようで素晴らしいと思いました。 著者は南北戦争に相当な思い入れがあるようで、南北戦争時代の甲鉄船探しの話はとても興味深いものがあります。 これをきっかけに南北戦争の本を読んでみようかという気になりました。2013/03/12