感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西條風太郎
1
1978~79年が舞台。早期リタイアしていた国際金融マンである主人公が、サウジアラビアのオイルマネーの管理を任されたことからイランやアメリカ、イスラエルなどの中東での争いに巻き込まれて行き、歴史の目撃者となる。面白くも何とも無かった。ベストセラーになったらしいけれど、小説の技術がヘタクソだと思う。描写は散漫で具体的な画が浮かび難いし、臨場感もない。今の時代、金融モノはノンフィクションの方がよほどスリリングだと思った。著者がかつてスイスで銀行の頭取を務めた金融のプロなので、期待して読んだのだけど。2012/10/09