内容説明
ベストセラー作家のジーニーは、20年ぶりのクラス会出席のため故郷を訪れた。そして知った衝撃の事実―いつも一緒にランチを囲んだ7人の級友のうち、すでに5人が亡くなったという。稀に見る不運なクラスなのか、それとも別の魔の手が?一番仲の良いローラも姿を消し、不気味な脅迫状が届く…巧みに読者を惑わす“サスペンスの女王”のテクニックを、じっくりお楽しみ下さい。
著者等紹介
クラーク,メアリ・ヒギンズ[クラーク,メアリヒギンズ][Clark,Mary Higgins]
1929年ニューヨーク生れ。夫と死別後、ラジオの台本などを書いて生活費を稼ぎながら5人の子を育てた。’75年『子供たちはどこにいる』でベストセラー作家となり、速い場面転換と視覚的サスペンスに富んだ描写で多くのファンを魅了している
宇佐川晶子[ウサガワアキコ]
立教大学卒業後、OLを経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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youyou88
3
20年ぶりに出席する同窓会のために故郷を訪れたベストセラー作家のジーニー。 ところがいつも一緒にランチをしていた7人の旧友のうちすでに5人が亡くなっていた! 誰が犯人なのか全然わからなかった…。やはりメアリ・H・クラークは面白い!2022/02/23
飴玉
2
歴史学者で作家のジーニーは20年目の同窓会に行く。成功者として名を馳せるのは、売れっ子シナリオライター、裕福な実業家、テレビでも人気の精神科医…みな高校時代は地味で疎まれ、虐げられていた。ジーニーと仲の良かった華やかな7人のうち5人が命を落としており、彼女自身にも「復讐」の魔の手が迫る。犯人は最後までわからなかった。性格は優しいのに、不運から幸せを手放したジーニーが気の毒だったので、最後の展開にほっとした。2017/02/20
yutorena
2
久々の海外&クラーク作品。 卒業20年後に開かれた同窓会。それぞれに成功者となった出席者の中に、学生時代に自分をばかにしたクラスメイトを全て亡き者にしようとたくらんでいる殺人鬼がいた・・・ 段落ごとに次々と視点が変わっていく手法は相変わらず。その中には当然、犯人からの視点も入っているのだが、この犯人が誰なのか、最後の最後までわからない。どんどんページをめくる手が早くなり、あっという間に534ページ読了。 だけどやっぱりクラークは、初期の作品の方がサスペンスの色が濃くて好みだな。 2014/08/05
ricotta
2
海外のサスペンス…とリクエストしたら母様から手渡され。某海外ドラマとか映画が好きな私には、かなりわくわくする猟奇的なシリアルキラーの登場に楽しめました。後半に向かうにつれて真相に近づいていっても誰が犯人なのかわからない(笑) ほどほどに恋愛要素もあって飽きなかったです。2013/11/13
Wolfen
0
読み進めるのが苦痛な作品というのが時々あって、それは主人公が受ける苦しみに共感してだったり、物語の進む先が絶望に向かって進む予感がしたりが主で、その場合は辛いけれど耐えて読み終わった時、(読んでよかった)と強く思ったりしたけれど、本書は全く違う。物語の始まりからいつもと違う嫌な予感がして、読み進める内にそれはますます強くなり、もう途中で結末はどうでもよくなったけれど一応最後まで付き合おうと頑張ったけれど達成感すらなかった。 メアリ・H・クラークはミステリの女王だと思っていたけれど、錆びてしまったのか。2018/04/01
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