内容説明
幼い息子を踏切事故で亡くしたメンリーは、娘ハナに恵まれた今も罪悪感に苛まれ続けている。童話作家である彼女は、療養と執筆を兼ねて、夫の生まれたケープ・コッドの由緒ある家で夏休みを過ごすことにした。夫の留守中、彼女は列車の轟音や、亡くなったはずの息子の声を聞く。これは現実なのか、悪夢なのか。しだいに自制心を失っていくメンリー…。息もつまる迫真のサスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
102
新婚の資産家令嬢の溺死をめぐるサスペンス。PTSDを患い貸別荘の怪奇現象に苛まれる夫人が中心に据えられており、正気を疑われまいと嘘を重ねる彼女の葛藤や恐怖を描くことに特に力が入っていて、サイコスリラーの趣が強い。捜査面での主役の刑事を引き立てる気はさらさらないようで、突破口となる車種とナンバーの目撃や写真の出現に関してもあまりに僥倖的で盛り上がりに欠ける。また、100章を越える場面変更についても細切れで読みづらい上に、多くの関係者の視点を用いたことがかえって犯人予測を容易にしていて逆効果な印象が拭えない。2021/05/26
gakurin
2
久しぶりに読んだメアリ・H・クラーク作品。ミステリー性よりも、ソープオペラっぽさが目立って、いまいち作品に入り込めなかった。2016/04/08
月
1
本棚から。何度目かの再読。2024/06/14
くますけ
1
★★☆☆☆2016/12/13
アッシュ姉
1
★★★★
-
- 和書
- 養花天