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新潮文庫
魂をなくした男〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102165645
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

チャーリーがイギリスのMI6に銃撃された――? 彼に最後の罠をかけたのは、自国の情報機関なのか。エスピオナージュの白眉。

チャーリー・マフィンはモスクワの空港で妻ナターリヤと娘を英国へ逃がすも、自身は銃撃で負傷、病院に運ばれ当局が尋問を始める。MI6はロシア連邦保安局副長官の亡命に成功するが、彼は息子が合流しないかぎり英政府には何も情報を提供しないと黙秘。MI5の保護下に置かれたナターリヤもまた、チャーリーを連れ戻すまでは、と協力を拒否している。大好評シリーズ、遂に完結。

内容説明

チャーリー・マフィンはモスクワの空港で妻ナターリヤと娘を英国へ逃がすも、自身は銃撃で負傷、病院に運ばれ当局が尋問を始める。MI6はロシア連邦保安局副長官の亡命に成功するが、彼は息子が合流しないかぎり英政府には何も情報を提供しないと黙秘。MI5の保護下に置かれたナターリヤもまた、チャーリーを連れ戻すまでは、と協力を拒否している。大好評3部作、遂に完結。

著者等紹介

フリーマントル,ブライアン[フリーマントル,ブライアン] [Freemantle,Brian]
1936年英サウサンプトン生れ。17歳でロンドンの新聞界に入り、国際関係の記事を専門とするジャーナリストとして活躍。“デイリー・メイル”紙の外報部長を務めた後、小説家デビュー

戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生れ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

88
クロスカッティングの手法で緊迫感と臨場感を持たせてはいるものの、350頁のほぼすべてが尋問と会議での討論シーン。しかも少なくともシリーズの直近二作を読んでいないと何がなにやら判らない内容。前作の内容を思い出しながら読む上巻はかなり辛抱を強いられた。しかし、翻訳済みシリーズ一四作すべてを読んでいる者のみにこそ、この巻を楽しむ権利があるという意味で、本シリーズファンにとってたまらないとも言える。下巻でどのような結末をみるのか楽しみである。2016/05/27

Tetchy

47
『片腕をなくした男』から始まる三部作の完結編の本書は相変わらずそれぞれの部門長の椅子の安泰と自らの進退を賭けたディベート合戦で幕が開く。しかし前作『顔をなくした男』から3年弱も経っているので正直話の内容を失念していたが、筆巧者な作者は前作の衝撃的な結末を利用して危機管理委員会を開き、そこで議長の口を通して今までの事件のおさらいをしてくれる。しかし3部作の完結編という重要な位置にある作品にしては実に動きのない話である。何しろ尋問シーンとディベート合戦の繰り返しなのだから。この上巻はかなり我慢を強いられた。2015/07/10

KAZOO

44
この作者のシリーズは初期の頃結構読んでいたのですが、すっかり忘れてしまい最近のものが評価が高いということで読んでみました。チャーリー・マフィンの最近お三部作の最後のシリーズということで読み始めたのですが、やはりほかの作品も読んでいたほうがよさそうな気がします。敵はほかの国よりも身内にありという感じで進んでいくのですね。2015/05/02

RIN

22
やっぱりフリーマントルはいい!チャーリーはいい!スパイ小説だが、昨今大流行りの派手な銃撃戦も爆破もIT駆使の超絶スキルもない。ひたすら"戦争”は会議室で進行中(笑)。これぞ正しき”情報”戦。地雷原を素手で歩くかのごとく、慎重の上にも慎重に言葉を選び腹を探り合い騙し引っかけ…。言葉の駆け引きが鳥肌もの。イギリスにいるロシア人2組、アメリカにいるロシア人1人、そしてロシアにいるチャーリー。どんな着地点が待っているのか上巻では全く想像がつかない。下巻へGO!オススメ!2018/05/31

ぽてちゅう

19
暗殺未遂?!銃撃で負傷し露連邦保安局に拘束されたチャーリー。この勘と本能に優れた工作員を落とせるのかグーゾフ大佐?息子が合流するまで情報提供しないと黙秘する露連邦保安局No.2。どう口を割らせるのかMI6?チャーリーを連れ戻すまではと協力を拒否するナターリヤ。どう協力を取りつけるのかMI5?どのページも互いの頭の芯を探りあう心理戦。発した言葉は1語たりとも逃さない。言葉尻を捕らえ反応をみる。煽り、ハッタリをかける。駆け引きに次ぐ駆け引き。誰が本当のことを言い、誰が騙しているのか。スパイの醍醐味ここにあり。2022/08/23

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