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新潮文庫
顔をなくした男〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 394p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102165621
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

チャーリー・マフィン、引退へ! ロシアでの活躍が原因で隠遁させられた上、敵視するMI6の影が――。孤立無援の男の運命は?

MI5のチャーリー・マフィン、ついに引退――。ロシアの陰謀を暴き、英国の危機を救いながらも例によって淡々と祖国へ戻ったチャーリーを待っていたのは政府からの引退勧告だった。彼の素性が割れてしまい、諜報活動はもはや困難だというのだが……。そんな折に持ち上がったロシア高官の亡命話。チャーリーはモスクワに残した妻子の安否に危機感を募らせる。大好評シリーズ開幕!

内容説明

MI5のチャーリー・マフィン、ついに引退―。ロシアの陰謀を暴き、英国の危機を救いながらも例によって淡々と祖国へ戻ったチャーリーを待っていたのは政府からの引退勧告だった。彼の素性が割れてしまい、諜報活動はもはや困難だというのだが…。そんな折に持ち上がったロシア高官の亡命話。チャーリーはモスクワに残した妻子の安否に危機感を募らせる。大好評シリーズ開幕。

著者等紹介

フリーマントル,ブライアン[フリーマントル,ブライアン][Freemantle,Brian]
1936年英サウサンプトン生れ。17歳でロンドンの新聞界に入り、国際関係の記事を専門とするジャーナリストとして活躍。“デイリー・メイル”紙の外報部長を務めた後、小説家デビュー。『消されかけた男』をはじめとする英国情報部員チャーリー・マフィンのシリーズで知られる。さらに米露捜査官コンビ、カウリー&ダニーロフ・シリーズやプロファイリング・シリーズなど作風は幅広い

戸田裕之[トダヒロユキ]
1954年島根県生れ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

46
一見、風采のあがらないチャーリーだが、実は見かけによらない切れ者。というより、野暮ったい見かけは”切れ者”であることを人に悟られないための隠れ蓑。チャーリーにとって、人の裏をかき、”自分だけが”生き延びることが至上命題であって、人の評価など二の次なのだ。しかし、今回は違う。妻ナターリヤと娘サーシャに危険が迫っている。自分が生き延びることより二人を守らなければならない。果たしてそのことがスパイのチャーリーにとってアキレス腱となるのか、あるいは妻子を思う強い心がチャーリーをさらに強くするのか、下巻へつづく。2012/05/29

ジュール リブレ

19
Here Comes Charlie againですね。懐かしい雰囲気。少し歳は取ったけど。ハッシュ・パピーズでも、足が痛くて仕方ない、そんな状況なのだけど、相変わらずの傍若無人。英国もロシアもごまかして、モスクワに潜入したチャーリーの活躍は? 下巻が楽しみ。しかし、今となってみるとシリーズの本、ほとんど、絶版なんですね。新しい読者は、もうまったく期待されていないのが残念。けっこう、面白いシリーズなんだけどね。2012/05/24

Tetchy

19
保護プログラムの下、チャーリーが軟禁状態での生活をしている最中に降って沸いたのが長年のナターリヤとの関係が知られるという事実。そんなチャーリーとロシアのロシア情報機関の№2と目される人物の亡命の手助けを中心にMI5とMI6がお互いの優位性を巡って手練手管を尽くした画策が繰り広げられる。それはいつもながら高度なディベート合戦と智謀を尽くした暗闘なのだが、MI5部長とMI6部長がお互いの地位とプライドを守らんがために虚勢を張りあう姿と相俟って非常に稚拙に滑稽に映るから面白い。しかし、なかなか進まないなぁ。2012/04/20

ぽてちゅう

17
チャーリーがずっと鳥籠に囚われているわけがない!囚われているフリをして、鋭い分析と冷静な状況判断で、赤子の手をひねるように同僚をまくチャーリー。だが、呼び出された静寂に包まれた部屋にナターリヤの懇願の声が響いた時、腹をくくる。関係がバレたのだ。これまでとは違う。妻ナターリヤと娘サーシャに危機が迫っている。自分が生き延びることより2人を守らなければならない。アムステルダムで出奔しイギリスへ戻り、ツアーに紛れてモスクワへ。他の追随を許さない行動力で辿りついた植物園の電話ボックスに、ナターリヤの感涙の声が響く。2022/08/19

tom

16
新幹線に乗ることになり、東京までの2時間半、何を読もうかと考えて選んだ一冊(100均本です)。マフィンさんは、相変わらずのスパイ生活をしています。今回は、愛する妻と娘を救い出すための四苦八苦というストーリー。迎える敵は、異なる部署にいる同業者のボス。パターンは、相も変わらずというスパイ小説。昨年来、ボツボツと、マフィンシリーズを読み進めているのだけど、ここまでパターンが同じだと、奇妙な郷愁にかられる気分。とりあえず面白本。ただし、シリーズを最初から読み進めている者に限るという限定版。というところで下巻に。2016/02/28

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