内容説明
ブレットに対する予審がいよいよ始まった。検察側が突きつける一見隙のない論証を、キャロラインは水際に立った弁護で次々とひっくりかえしながら、独自の調査をもとに着実に犯人を追い詰めていく。しかし、捜査が進むにつれ、彼女が23年間封印してきたある記憶がよみがえってくる。永遠に故郷を捨てることを決意した、あの悪夢の事件が…。サスペンスの巨匠による最高傑作登場。
著者等紹介
パタースン,リチャード・ノース[パタースン,リチャードノース][Patterson,Richard North]
1947年、バークレー生れ。弁護士として活躍しながら、’79年、処女作『ラスコの死角』を発表し絶賛される。その後、大手法律事務所に招かれて、多忙ゆえに筆を断っていたが、7年ぶりに書いた『罪の段階』と『子供の眼』が全米でベストセラーとなる
東江一紀[アガリエカズキ]
1951年、長崎市生れ。北海道大学卒業
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感想・レビュー
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woo
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書かれたのはダーク・レディより先だが単行本の発売はこちらが後。 別に両者の間に関連はないので前後は問わないが、依然好調ですネェ パターソン♪ 3度目登場の女性弁護士キャロライン・マスターズが主人公ですが 法廷での丁々発止と言うよりは、彼女の個人的背景に纏わる物語。 その辺りが好みの分かれる所かも知れないが、僕はこう言う展開も 含めてパターソンは手放せない♪ 2014/12/05
hina
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訳者あとがきにもあるように、これはパターナリズムとの戦いであり決別宣言である。ミステリとしての面白さは前二作に比べて劣るかもしれないが、内面化した「父性」との戦いと考えると非常に興味深い。2013/04/28
sugimo2
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最後はちょっとだれたけど面白かった。満足満足。2009/01/11