内容説明
弁護士クリスにテレビ・インタビュアーのメアリから電話が入った。有名作家からレイプされそうになり、誤って射殺したというのだ。かつてクリスと関係を持ったメアリは、その後、息子カーロをもうけたが、別れて長い間没交渉だった。女性弁護士テリーザとともにクリスは正当防衛の線で弁護を引きうけるが、事件には多くの秘密が隠されていた。全米を沸かせた法廷ミステリーの最高傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
27
誰がどう嘘をついているのか、全然かわりません。レイプは本当だったのか。どうして撃ち殺したのか。二人は何故別れたのか。カーロが何故望まれないのに生まれてきたのか、全くわからないのですよ。さささ、下巻下巻。2015/09/22
うえぴー
17
今まで何年(十何年)積んだままにしていたのだろう。こんなすごい作品を宝の持ち腐れにしていたなんて……。上巻終わったところでこんな感想を書くのもなんですが、リーガルサスペンスである前に、第1級の「文学」であることに驚愕しつつ、読書の愉悦を感じています。ハヤカワから出ている、シリーズ前作の『ラスコの死角』も所持してますが、ああそっちから読んでおけば驚きと喜びが倍増したんじゃないかと歯嚙みしてます。何はともあれ、すぐに下巻に行きます!2015/11/24
Kazuto Ue
12
このヒット作より以前に4作書かれていて、その一つ〈ケアリ家の黒い遺産〉を以前読んだのだか、正直うざかった心理描写がうまくトリムされるようになっていて、格段に読みやすくなっている気がする。下巻からいよいよ裁判が始まる。楽しみだ。2018/01/28
天晴草紙
7
女が男を殺した。その事実が謀殺か正当防衛かを巡る争いを書いているだけなのに読ませる。文庫で2冊もあるのに飛ばし読みができないぐらい中身が濃い。主人公パジェットの人の良さと元彼女の冷たさが際立つ。後半の展開はいかに。本書で出てくる大統領と大女優って、実在したあの人をモデルに? いやいや解説にもどこにも実名は出されていないのだから、言ってはいけないのだろう。さもないと・・・2014/05/01
けいちゃっぷ
5
折り返し点。物語の果てに一体なにが待っているのだろう。518ページ2010/03/08
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