内容説明
金持ちになりたい―。デヴィッドの夢は、“売り込み”という台本が売れた時から実りはじめた。またたく間にハリウッドの寵児となった彼はテレビ局の女性重役と恋に落ち、妻子とも別れる。その一方で金融ブローカーと知り合った彼は、ある大富豪の書いた台本を読んでくれと依頼される。だがそれは、不遇な時期に自分が書いたものと一字一句違わなかった…。悪夢路線、完全復活。
著者等紹介
ケネディ,ダグラス[ケネディ,ダグラス][Kennedy,Douglas]
1955年、ニューヨーク生れ。トラベル・ライターを経て、’94年に発表した処女小説『どんづまり』が映画化された。第2作となる『ビッグ・ピクチャー』が巨額の契約金で出版・映画化が決まり、英米の出版業界の話題をさらった。妻子とともにロンドン在住
中川聖[ナカガワショウ]
1961年、東京生れ。東洋大学中退。会社勤務を経て翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
22
長い下積みの末「売り込み」という脚本がTVドラマに採用、人気を博し、一挙に金、名声、恋を手に入れたデヴィッド。代償として妻と娘を失ったが、エミー賞も受賞、人生の絶頂期を迎える。しかしその裏では密かに彼に対する陰謀が育まれていたのだ。頂点から奈落に突き落とされた男の闘い。 イヤミス系。主要キャラに好感が持てる人物が殆どいない。デヴィッドが書く仕事に執着する理由もよくわからず。書かずにいられないという内的衝動が彼には感じられないのだ。これは『私家版』を被害者側から描いたケースかもと思った。2010/05/04
bapaksejahtera
15
主人公のシナリオライターが、初老の唯一魅力的な代理人の努力もありトントン拍子に成功し、かつ何者かの策動に依って奈落に落とされるが再び浮上がる。既読「仕事くれ。」と共に買い置きの作品だったが、先に今年「どんづまり」と「ビッグ・ピクチャー」を借りて読んだ。結局4作品読了。初めから放棄の「幸福と報復」を除き本作の評価は低い。4作共に軽い文体で主人公の運命の劇的変遷を楽しめるし、時間を無駄にしたとは思わないが、主人公を含めて登場人物の多くに対しシンパシーを持てない上に、その性格の一貫性が疑わしく感ずるからである。2023/03/17
ラブミーテンダー
1
最後は都合よすぎだろ・・・2014/08/21
のちおちゃん
1
☆☆☆2005/02/08
丰
0
20040612
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