新潮文庫<br> シャーロック・ホームズの帰還 (改版)

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新潮文庫
シャーロック・ホームズの帰還 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 462p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102134023
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ワトスン君、お久しぶりです。死んだはずのホームズが帰ってきた! 世界中を魅了した名探偵の10の事件を収録。

自ら歴史小説家と称していたドイルは『最後の事件』をもってホームズ物語を終了しようとした。しかし読者からの強い要望に応え、巧妙なトリックを用いて、滝壺に転落死したはずのホームズを“帰還”させたのである。本編はホームズ物語の第三短編集で、帰還後第一の事件を取上げた「空家の冒険」をはじめ、「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」など、いよいよ円熟した筆で読者を魅了する。

内容説明

自ら歴史小説家と称していたドイルは『最後の事件』をもってホームズ物語を終了しようとした。しかし読者からの強い要望に応え、巧妙なトリックを用いて、滝壼に転落死したはずのホームズを“帰還”させたのである。本編はホームズ物語の第三短編集で、帰還後第一の事件を取上げた『空家の冒険』をはじめ、いよいよ円熟した筆で読者を魅了する。

著者等紹介

ドイル,コナン[ドイル,コナン][Doyle,Sir Arthur Conan]
1859‐1930。アイルランド人の役人の子として、スコットランドのエディンバラに生れる。エディンバラ大学の医学部を卒業し、ロンドンで開業するが、家計の足しにするために文筆に手を染める。『緋色の研究』(1887)を皮切りに次々と発表された私立探偵シャーロック・ホームズと友人ワトスン博士を主人公とする一連の作品は世界的大人気を博し、「シャーロッキアン」と呼ばれる熱狂的ファンが今なお跡を絶たない

延原謙[ノブハラケン]
1892‐1977。岡山県生れ。早稲田大学卒。逓信省電気試験所勤務の後、「新青年」(博文館)「雄鶏通信」(雄鶏社)編集長を務める。のち、翻訳に専念、コナン・ドイルを始め英米推理小説の翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

155
★★★★☆ ホームズの短編集の中でも、最も安定感があると思っているのが本作。 ホームズ復活を描いた『空家の冒険』や、ホームズとワトスンが泥棒にチャレンジする『犯人は二人』などのアクション活劇も、その他のオーソドックスな推理物もどちらも楽しい。 好きなのはホームズの思考の流れがキレイな『金縁の鼻眼鏡』か、殺人こそあるものの読後感の良い恋愛ミステリ『アベ農園』だ。2019/04/21

Tetchy

84
本書はモリアーティ教授との闘いでライヘンバッハの滝から落ちたホームズがかの有名なエピソードを基に復活する短編集で少年の頃にワクワクして読んだ「踊る人形」も含まれている。しかし「踊る人形」は今読んでみるとポーの「黄金虫」の亜流だとしか読めなかった。ここまでくるとホームズ物も当初の斬新さが薄れ、凡百のミステリと変わらなくなってきているように感じた。「犯人は二人」のように義侠心からホームズとワトスンが窃盗を働くユニークな一編があるものの、やはり全体としては小粒。ネタも途中で解る物も多かった。2009/05/30

かえで

82
ホームズ短編集その3。10編収録。題の通り、ホームズ帰還します。モリアーティの同胞モラン大佐との対決、6つのナポレオン像を巡る謎、珍しくホームズが冴えない事件、謎の踊る人形の絵…などなど今回もバラエティに富んだ内容。ホームズとワトスン君コンビの仲睦まじさと活躍っぷりは当時の(そして今も)女性読者たちをニヤニヤさせたそうだけど、それも頷ける。この短編集は特に傑作揃い。『空き家の冒険』『6つのナポレオン』が特にお気に入り。ワクワクドキドキが詰まった作品集。ホームズとワトソン君の活躍はまだまだこれからも続く。2017/02/15

びす男

78
あのシャーロック・ホームズが帰ってきた!難事件を解決する鮮やかな手際、「非公式に」プライベートな事件の全容を飲み込む懐の深さ...。彼の活躍劇が再び幕をあけた当時の読者の喜びは、いかほどだったろう。ドイルの手腕にはますます磨きがかかっているようである。「人間が発明したものなら、人間にとけないはずがありません」。頭のなかで、自信に満ちたホームズの声が朗々と響くだけでも、この上なく心地いい。2016/10/29

タツ フカガワ

60
「最後の事件」(『シャーロック・ホームズの思い出』所収)でモリアティとの闘いの末、ライヘンバッハの滝に落ちて死んだはずのホームズが、それから3年後、ワトスンの前に現れる「空家の冒険」はじめ全10話の短編集。なかで印象的だったのが「犯人は二人」で、“犯人”とはホームズとワトスンのこと。推理劇というよりサスペンス劇という一編で新鮮でした。2021/09/15

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