内容説明
性の問題をはなはだ不気味な粘液的なものとして描いて、実存主義文学の出発点に位する表題作、スペイン内乱を舞台に実存哲学のいわゆる限界状況を捉えた『壁』、実存を真正面から眺めようとしない人々の悲喜劇をテーマにした『部屋』、犯罪による人間的条件の拒否を扱った『エロストラート』、無限の可能性を秘めて生れた人間の宿命を描いた『一指導者の幼年時代』を収録。
著者等紹介
サルトル[サルトル][Sartre,Jean‐Paul]
1905‐1980。パリに生れる。海軍技術将校だった父を亡くし、母方の祖父のもとで育つ。高等師範学校で哲学を学び、生涯の伴侶となるボーヴォワールと出会う。小説『嘔吐』(1938)、哲学論文『存在と無』(’43)で注目され、戦後「レ・タン・モデルヌ(現代)」誌を創刊。実存主義哲学の旗手として文筆活動を行い、知識人の政治参加を説いた。’64年、ノーベル文学賞に指名されるが辞退
伊吹武彦[イブキタケヒコ]
1901‐1982。大阪生れ。東大仏文科卒。京大文学部教授を長く務めた
白井浩司[シライコウジ]
1917‐2004。東京生れ。慶大仏文科卒。慶大教授、のち名誉教授
窪田啓作[クボタケイサク]
1920年神奈川県生れ。東大法学部卒。詩人、作家。元欧州東京銀行頭取
中村真一郎[ナカムラシンイチロウ]
1918‐1997。東京生れ。東大仏文科卒。作家
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