内容説明
半分が鳥、半分が人間の赤ん坊で、生まれてから1週間で成長することをやめたピーターは、家の窓から飛び出して不思議な冒険に出かける。ロンドンのケンジントン公園を舞台に、凧のしっぽにぶら下がってゆらゆら、ツグミの巣のボートで池を横断し、妖精たちの舞踏会に現れて人気者になる。子供だけが見ることができる妖精と少年少女が繰り広げるロマンティックで幻想的な物語、新訳で復活!StarClassics名作新訳コレクション。
著者等紹介
バリー,ジェームズ・M.[バリー,ジェームズM.] [Barrie,James Matthew]
1860‐1937。スコットランド東部、アンガス生れ。父は貧しい手織り職人で、母は教育に熱心でたくさんの教材を子供に与えた。幼少の頃から「文学は私の遊戯だ」と考えており、与えられた材料を種に作品を書き始める。1882年エディンバラ大学を卒業し、新聞社に勤める傍ら雑誌に寄稿。その後、文筆に打ち込むも当初は成功しなかった。1990年頃からは、主に劇作を仕事とし、自作の演目を小説にした『ピーター・パンとウェンディ』によって名声を不動のものにする
大久保寛[オオクボヒロシ]
1954年、東京生れ。早稲田大学卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おっとっとっ
58
本屋さんでたまたま見つけた本で、気になって購入しました(^^) 舞台はイギリスのケンジントン公園 あんまり知られていないピーターパン誕生の物語で、妖精たちや、イギリスの子供たちがメインのものになっています。 私たちが知っているネバーランドのお話は「ピーターパンとウェンディ」という小説が原作です(o^^o)2022/11/10
優希
54
子供心を忘れていると苦しくなりそうです。誰もが少しで良いから童心を持っていて欲しいと願わずにはいられなくなりました。2023/05/07
Shoji
36
永遠の子どもピター・パンの生まれた頃のお話。生まれ育ったイギリスのケンジントン公園を自由闊達に飛び回る様を描いたファンタジーです。「ピーターの年齢はいつも一週間」という一節が心に残りました。2021/05/24
綾@新潮部
33
正直、あんまり面白くなかった。『ピーター・パンとウェンディ』はつっこみどころもありつつ楽しめたが、こちらの作品は最初の場所の説明からしてイヤな予感がしていた。ピーター・パンがどうして成長することをやめたのか、家に帰らなかったのか、そういう事はなるほどーと思った。最後の章で「指ぬき」の事が出てきて『ピーター・パンとウェンディ』を思い出したが、全体的に暗い内容だった。タイトルがなぁ……という気がする。2022/11/27
ゆう
32
ピーター・パンとウェンディの大冒険話は知っている(がしかし、うろ覚え)けれど、ピーター・パンがなんであのピーター・パンになったのか知らなかったので新鮮。半分が鳥で半分が人間ってことも知らなかったし。このピーター・パン、ちょっとほろ苦し。2018/12/23