新潮文庫<br> 長距離走者の孤独 (改版)

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新潮文庫
長距離走者の孤独 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102068014
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

クロスカントリー競技会で優勝を目前にしながら走るのをやめ、感化院長などの期待に見事に反抗を示した非行少年スミス―社会が築いたさまざまな規制への反撥と偽善的な権力者に対するアナーキックな憤りをみずみずしい文体で描いて、青春の生命の躍動と強靱さあふれる表題作ほか7編収録。

著者等紹介

シリトー,アラン[シリトー,アラン] [Sillitoe,Alan]
1928‐2010。イギリスの作家。労働者の息子としてノッティンガムに生れる。19歳で空軍の無線技手となるが、肺結核にかかり療養中に創作を開始。1958年、労働者階級の生活を内側から描いた『土曜の夜と日曜の朝』で一躍有名になる

丸谷才一[マルヤサイイチ]
1925(大正14)年、山形県鶴岡市生れ。東京大学英文科卒。’68(昭和43)年『年の残り』で芥川賞を受賞。その後、小説、評論、エッセイ、翻訳と幅広い文筆活動を展開。2012年没

河野一郎[コウノイチロウ]
1930(昭和5)年大阪生れ。東京外語大英米語学科卒。東京外語大・フェリス女学院大名誉教授。専門は、現代イギリス小説、児童文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

151
全体に漂うのは圧倒的な孤独。訳者との相性か、丸谷氏訳による二篇が好み。「アーネストおじさん」少女二人を前にして感じた孤独に、警察を向ける意外に誰も手を差し伸べず、やさぐれた生活戻るしかないやるせなさ。「漁船の絵」の郵便夫の、妻を拒絶しない行動に不器用な愛と押し寄せる寂しさ。河野氏訳の「フランキー…」では、作者が貧しい工業地帯の中から文士として身を立てたために感じる孤独が読み取れる。表題の「長距離走者の孤独」、主人公の自分を貫く様と彼が走る時の足の運びと息の切れが心地いい。2013/11/25

紅はこべ

145
もう何回読み返したかわからない一冊。「漁船の絵」では本を読む者と読まない者との間の深い断絶を感じた。キャスィーは父親の影響で本嫌いになったらしいが、父親はひょっとして読み書きができない人だったのかも。この時代の労働者階級では、読書好きなハリーの方こそ変人だったらしい。「試合」と『レベッカ』やクリスティの諸作を比べると、英国で好きなスポーツの階級差は歴然とわかる。「アーネストおじさん」の理不尽な結末はやり切れない。2017/05/15

ケイ

129
走る気持ちを知りたくて、表題作のみ再読。でも、書かれているのはむしろ思索。無心に走っている間の哲学。2018/11/24

藤月はな(灯れ松明の火)

117
「アーネストおじさん」のアーネストおじさんに降りかかる無理解の悲惨に絶句。彼はただ、友達が欲しかっただけなのに…。孤独に耐えるには酒に呑まれるしかない哀しみに項垂れる。「レイナー先生」は生徒に辛く、当たる先生も負け犬でしかない事実が苦い。「漁船の絵」は一番、好きで、最後の「愛のために何もしなかった」と言う文章が突き刺さる。「土曜の午後」の本当に自殺してしまう人はサインなんかもう、出せない事や「試合」の忍従の限界を迎えた時、家族は容易く、壊れてしまう事は現実であり、それを描いているからこそ、遣る瀬無いのだ。2017/10/25

ケイ

86
寒い日に走る心地良さみたいなのを感じたくて、表題作のみ再読。初読では、主人公の孤独や彼のした事に胸が痛んだ。今回は、してやったね!と喝采する気持ちだ。そう、その気概がなくては。一緒に喝采したい気分だ。寒い中、白い息を吐いて、まるで走っていないかのように、歩いているみたいに、静かな朝、心臓は激しく鼓動を打っても、軽やかに脚を弾ませて、走っていたんだから。走ることは、一人で思索し哲学者になることなんだと気付いたのだから、それで十分なんだろう。2014/12/27

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