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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
177
10年振り以上の再読。第一次世界大戦中、従軍中のギャツビーは、良家の令嬢デイジィと相思相愛になる。大戦後は長引きデイジィは同じ良家のトムと結婚する。何も持たないギャツビーはデイジィを諦めきれず、危ない橋を渡りつつ成り上がっていく。NY郊外のデイジィの家の近隣に邸宅を購入したギャツビーはデイジィに会うため週末毎に大規模なパーティーを開く。ギャツビーのデイジィへの愛情はひた向きである。しかし彼の葬儀は寂しい。ニックから去るベイカー。傲慢なトム。村上春樹がきっかけで本書を読んだので相似性を感じた。また読もう。2015/06/13
あきぽん
135
100年前のアメリカの話だけどなるほど普遍的な物語だと思いました。華やかな世界の人々の痛い恋愛。芸能界なんかそうですね。恋愛は華やかな世界でも地味な世界でも大抵「痛い」ものだと思いますが。そして現代の一般人も虚栄心からくる疲れにはご用心。2020/10/17
扉のこちら側
128
2016年702冊め。【197/G1000】一人の女性への愛を成就させるために、あらゆる手段を用いて巨万の富を築いた男。豪華絢爛な夜会の、その光と影の虚像。何度も映画化されているが、それはベトナム戦争後だったり9.11テロの後だったりと、アメリカが国家として揺れている時期が多い。失敗しても過去は取り戻せると信じるギャツビーの姿は、アメリカ人にとって希望の物語なのだろうか。2016/09/07
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
121
個人的にはフィッツジェラルドの名作というよりは、映画の原作というイメージ。1920年代のアメリカ、ニューヨーク郊外の豪邸で繰り広げられる豪華なパーティーの真の目的は?最近ではデカプリオの映画も面白く見たのだけど・・・。いまいち文章で読むとのりきれず。。結果がわかっているだけに、フェードアウト。2017/08/14
ゴンゾウ@新潮部
107
昔の恋人のデイズィを取り戻すため夜な夜な豪華な夜会を開くギャツビー。彼の半生全てが恋人のため。映画ではよかったのですが、 小説ではいまいち感情移入できない。 【新潮文庫の100冊 2020】2020/07/09