出版社内容情報
最初の犬はどこから来たのか
犬と人間は4万年以上も前から切っても切れない関係にある。この関係は人類の進化の歴史の中で重要な意味を持っている。それは犬にとっても同じで、人間とのつながりは犬の生存に大きく関係している。人類と犬は、どのようにして一緒に生活するようになり、最良の友となったのだろうか。本書では、先史時代のオオカミでもなく、現代の犬でもないオオカミ犬の足跡をたどり、最初の犬についての遺伝子や考古学的な証拠を解明し、犬が人類の進化に果たしてきた役割を認識せずに、種としての人類の歴史を理解することはできないことを明らかにする。
内容説明
犬と人間は、4万年以上ものあいだ切っても切れない関係にある。この関係は、犬と私たちの進化の歴史においても極めて重要なものであることが証明され、お互いの生存に大きく関わってきた。人間と犬はどのようにして、そしてなぜ共に生きることを見出したのだろうか。そして、この密接な関係はどのようにお互いを形成してきたのだろうか。人類学の泰斗がその謎を解き明かす。
目次
イヌ以前
なぜイヌなのか?そしてなぜ人なのか?
イヌらしさとは何か?
一ヵ所でか、それとも二ヵ所で?
家畜化とは何か?
最初のイヌはどこから来たか?
こみ入った物語
失われたイヌ
適応
新しい生態系に生きて
なぜオーストラリアの物語は長年にわたって見過ごされてきたのか?
ディンゴの意義
どのように侵入したのか
もう1つの物語
北へ向けて
地球の果てまで
著者等紹介
シップマン,パット[シップマン,パット] [Shipman,Pat]
ペンシルヴァニア州立大学名誉教授。古人類学の専門家。『人類進化の空白を探る』(アラン・ウォーカーとの共著)でローヌ・プーラン科学図書賞を受賞
河合信和[カワイノブカズ]
1947年、千葉県生まれ。1971年、北海道大学卒業。同年、朝日新聞社入社。2007年、定年退職。進化人類学を主な専門とする科学ジャーナリスト。旧石器考古学や民族学、生物学全般にも関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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