内容説明
ウィルには十分な勝算があったのだ。検察側の重要証人は頼りなく、一方バイカー達のアリバイは完璧で、弁護チームは最強。だが結果は有罪、第一級謀殺罪で被告の死刑は確定する。失意のウィルに、さらに刑務所での暴動勃発の知らせが。リーダーはバイカー達で交渉役に彼を指名した。
感想・レビュー
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bapaksejahtera
6
ニューメキシコで起きた同性愛者殺害を思わせる事件で無法者のバイカー4人が、地元警察に逮捕される。でっち上げ証言を主な根拠として彼らに死刑が宣告される。刑事弁護士として彼らにも知られていた主人公が弁護に回ったのだが、その後も上訴を求めて彼は容疑者と接触を保つ。此後に生ずる矯正施設での大規模暴動の混乱や真犯人が回心して自供するに至るカルト宗教集団などよく描かれている。主人公の房事や私生活雑事が、際限なく繰り返され煩い。Sトゥロー「推定無罪」後に簇出した「法律家もの」らしい。もう少し纏めれば佳作であったろうが。2021/08/03
perican
0
下巻は上巻に比べてペースよく読めた2005/04/01