内容説明
案山子と呼ばれる男は婦人警官テレサを暴行し瀕死の重傷を負わせた容疑で8年間服役していた。この事件でテレサは記憶の一部を失う。その後の捜査で新事実が浮上、女性弁護士のブレナは案山子の再審を請求し認められた。一方、記憶を徐々に取り戻すテレサには身の毛もよだつ電話が―。案山子とは別の声が犯人しか知りえない言葉を囁いたのだ。スリラー界に超新星が衝撃デビュー。
著者等紹介
スミス,マーティン・J.[スミス,マーティンJ.][Smith,Martin J.]
アラバマ州バーミンガム生れ。ピッツバーグで子供時代を過ごし、1970年代後半にはペンシルヴァニア州立大学在籍中から記者として記事を書き始めた。雑誌編集者やジャーナリストのベテランとして何度も受賞経験があり、ピュリッツァー賞に4回ノミネートされた。’97年に小説デビュー作Time Releaseを発表。現在は妻と二人の子供とともにカリフォルニアに在住
幾野宏[イクノヒロシ]
1936年、京都生れ。’55年に上京し、故吉田健一に師事する
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感想・レビュー
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あっちゃん
18
思ったより面白かった(笑)海外ものにしては登場人物が少ないけど、その割に単純な事件には、なっていないのも良い!あらすじの内容とは印象は違うけど(そもそも主役はテレサじゃないよね)私的には満足( ̄▽ ̄)2020/07/15
カザリ
4
正直、速読みでは展開が追えなかった。作者はあまり書き慣れていない印象。クライマックスは二度用意してあり、セオリーどうりではあるが。。2013/01/01
ツカモトカネユキ
3
2003年訳版発行。2001年原版発行。記憶シリーズの最終作とされる作品。残念ながら前二作は、未翻訳。ひとつの冤罪事件をきっかけに、警察官が関与する犯罪を解き明かす流れ。心理学者である主人公とパートナーの弁護士が事件に巻き込まれていきます。途中までは、少し退屈な展開ですが後半、一気に謎解きが進みます。途中まではこちらと思わせ実はという展開が少し見え隠れし、証拠を残しすぎた真犯人の設定には少ししらける部分も感じました。前二作を読んでいれば、登場人物の背景も分かりやすかったと思い、そこは残念に感じました。 2024/08/08
えびみりん
3
まんまと引っ掛かった。 女性の名前が似てて途中でごちゃごちゃになるのと登場人物紹介が少人数過ぎて誰の事か分からなくなってたのが難点 内容は面白かったけど。2019/02/11
一柳すず子
2
シリーズものだった。最初は人間関係が掴みづらかったけどジムとブレナの家族関係も絡めてだんだん面白くなってきた。登場人物が多くないので何となく黒幕は分かる。テレサは結局汚職に関しては黒、なのか。2017/02/11