内容説明
偉大なる詩人であり作家であると同時に、最も人間的な魅力にあふれたゲーテは、無限に豊富な知と愛の言葉の宝庫を残している。彼の言葉がしばしば引用されるのも、そこには永久に新鮮な感性と深い知性と豊かな愛情とが、体験に裏づけられて溶けこんでいるからである。本書は、彼の全著作の中からと、警句、格言として独立に書かれたものの中から読者に親しみやすいものを収録した。
目次
序に代えて
愛と女性について
人間と人間性について
科学、自然、二元性について
神、信仰、運命について
行動について
芸術と文学について
幸福について
自我と自由と節度について
個人と社会について
人生について
経験の教え
人生の憂うつ
身辺雑感
生活の知恵
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
171
多くの書籍から、格言として使える部分を引用したもの。出典の記載あり。 高橋健二の後書きによれば、「ゲーテはしばしば、矛盾したことを言っている。」制約条件を列記していなければ、真となる事象が反対になる可能性はいくらでもある。制約条件を網羅的に記載していると、難しくなりすぎる。抽象的な命題がいつも携える危険性。格言は使う人の心の中にあるのかもしれない。2013/06/15
ehirano1
127
格式高いお説教かと思いきや(失礼な!)、「二項対立」を使って本質を照らすという特徴的な構造がとても印象に残りました。例えば、「若い時は忘れっぽい。興味が散漫だから。年をとると忘れっぽい。興味が欠乏するから。」は、「若さ=過剰」、「老い=欠乏」という二項対立で『忘却の構造』を説明しているようで、もうどんだけ秀逸なんだと感嘆するばかりでした。2026/09/27
扉のこちら側
102
2016年335冊め。日本人向けに選ばれた親しみやすい格言集。いつかその著作を全部読みたいと思っている作家のひとりなのだけれど、なかなかできないので少しでもそのエッセンスを味わう。なかなか語学の習得ができずに苦しんでいた時に知った「外国語を知らないものは、自分の国語についても何も知らない。」を久しぶりに目にした。2016/05/17
lily
97
自分と似たものは嫌いなものがいい。嫌いなものを共有しなくていいことは好きなものの共有よりも安心感を共鳴させる。自分と反対なものというよりは未知の遭遇をしたとき愛する可能性は無限大に拡散する。2021/05/01
keroppi
76
水木しげる「ゲゲゲのゲーテ」を読んでから、ゲーテの本を読みたくなっていたのだが、まずはこの本。ひとつひとつの言葉が響く。言葉とは、こんなに短くても刺さるものなのだ。特に、自分が薄々感じていたことをズバッと言いあらわしているものに出会ったときにグッと来るようだ。何度も読み返したい本だ。2020/01/09
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