出版社内容情報
命賭して龍ノ原を出る──全ては民のために。悠花(はるはな)が姿を消し、日織(ひおり)は失意のなかにあった。そこへ不津(ふつ)が附孝洲(ふのこうしゆう)国主・目戸(まと)と共に軍勢を率いて龍ノ原(たつのはらはら)へと進軍する。龍に守られし神聖なる地が戦場となることを避けるため、護領山(ごりようさん)を越える決意をした日織。向かうは反封洲(たんのほうしゆう)・有間(ありま)の許へ。神に背く行為は、はたして英断か。そして仮の夫である夏井(なつい)に、悠花を捜す役目を託すのだが……。はたして、皇尊の 謀(はかりごと) は希望への導きとなるか!?
内容説明
悠花が姿を消し、日織は失意のなかにあった。そこへ不津が附孝洲国主・目戸と共に軍勢を率いて龍ノ原へと進軍する。龍に守られし神聖なる地が戦場となることを避けるため、護領山を越える決意をした日織。向かうは反封洲・有間の許。神に背く行為は、英断か。そして仮の夫である夏井に、悠花を捜す役目を託すのだが…。はたして、皇尊が繰り出す謀は、希望への導きとなるか!?
著者等紹介
三川みり[ミカワミリ]
広島県生れ。角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞を受賞し、『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』でデビュー。同シリーズが人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
48
とうとう不津王が、というよりも附孝州の中目戸が動いた。日織は龍ノ原を守るために動く。央大地が小さいからか、案外さくさく物事が動いていく。しかしタイムリミットまで後50日ばかり。どうなる?そして何より日織と悠花の恋の行方は?きっとまるくおさまると信じて次巻を待ちます!2024/01/08
Nyah
48
これは楽しい👏。5巻読んだとこなのにもう6巻😊続いて読めてすっかり堪能。/前回は悠花編、今回は日織編。日織は附孝洲の国主中目戸の傀儡となって譲位を迫る不津王達により龍ノ原が占拠される前にある目的を持って護領山を越え反封洲伴有間の許へ向かう。皇尊が不在て龍の怒りを買うならば日織は自分の身一つで引き受ける覚悟で民の為に。目戸は神・龍への畏敬無く、龍ノ原は他洲侵略するための足がかりとしか思っていない。‥夏井王が洞察力高く、良い人過ぎる。日織の最善の案が上手くいきますように🙏。日織が悠花を迎えに行けますように🙏2023/12/03
うめきち
34
なんだかもどかしい2人。龍の原から出てきた龍の動きが気になる。うまい具合に龍が威厳をもってすべての争いをとめるのでは?など勝手に考えてしまう。しかし不津王はお気の毒だな。2023/10/19
よっち
32
附孝洲の国主・中目戸の軍勢と龍ノ原へと進軍した不津王。民を殺すことにためらいのない目戸の危険性を前に、日織は護領山を出て反封洲の国主・伴有間の許へ向かう第六弾。占領後は龍や皇尊への畏敬など感じられず、龍ノ原を他洲侵略の足がかりとしか考えていない目戸の傀儡となったことを悟る不津王。一方、龍の怒りを買うかもしれない危険を冒してまでも、民を守るために護領山を出る覚悟を決めた日織。龍も気づき出した状況で、そもそも皇尊とは何か、自身が皇尊であることの意味を問われるなかなか難しい状況を覆せるか、続刊に期待しています。2023/09/27
tomtom
21
ずっと地図が載っていた意味がようやく分かった。皆が驚くような策略をたてたり、日織が頼もしい皇尊になったと感じた。不津は思っていた以上に情けなくてガッカリする。残りの日数が気になるけど、平和な龍ノ原にも早く戻ってまた悠花と暮らせるといいな。2024/02/20
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