新潮文庫 新潮文庫nex<br> 神話の密室―天久鷹央の事件カルテ

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神話の密室―天久鷹央の事件カルテ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 242p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101801971
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家。キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で。まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」事件、その陰に隠れた思いもよらぬ「病」とは?天才女医・天久鷹央が不可能犯罪に挑む。現役医師による本格医療ミステリ!

著者等紹介

知念実希人[チネンミキト]
1978(昭和53)年、沖縄県生れ。東京慈恵会医科大学卒業。2004(平成16)年から医師として勤務。’11年、「レゾン・デートル」で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。’12年、同作を『誰がための刃』と改題し、デビュー。’18年、『崩れる脳を抱きしめて』で広島本大賞、沖縄書店大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

183
知念さんは多作の作家なので、この本で29冊を読み終えたが、やはりタカタカコンビのこのシリーズが一番好きだ。最近は二人だけではなく、舞を加えたトリオ漫才になっているが、これがまた面白い。題名が事件カルテの場合は長編だと思っていたが、今回はカルテ1、2の2編収録。「バッカスの病室」は題名のとおり、中毒患者の話。アルコール依存症の話は以前にもあったが、そろそろネタ切れかと少し心配になる。つづく「神のハンマー」のリング上での衆人環境の殺人事件では、小鳥先生の診断医としての成長を鷹央先生といっしょに楽しめた。2020/09/05

mariya926

171
作家さんのアルコール中毒は切なくなります。SNSは何とでも書けるので読まないで欲しいです。知念さんが読メに出没してると聞いたことがありますが(笑)読メに来ても大丈夫なメンタルなら大丈夫なのでしょう。ボクサーがチャンピオンになった瞬間に倒れて亡くなり、妻が夫は殺されると言っていたのも切ないですね。今回は中編2つですが、両方とも切なかったです。このシリーズネタ切れしないのが凄いです。というか11冊目なのに赴任してまだ1年って…1か月に何度事件が起こっているのか…そんな病院怖すぎます(笑)2020/11/26

Makoto Yamamoto

164
今回は2編からなる。 昔から密室と言われている状況下での起こる事件題材に。『バッカスの病室』は酒が題材に。 ひょっとして著者も登場している人気作家のような悩みを持っているのかと思ってしまった。 『神のハンマー』はキックボクサーがチャンピオンとなって、ベルトを締めたとたん倒れてしまい、そのまま帰らぬ人に。 いずれも医者ならでは視点で楽しませてくれた。 天久鷹央、鴻池、小鳥遊のコンビは楽しい。2021/02/08

SJW

137
シリーズ第11弾で、「バッカスの病室」と「神のハンマー」の2話。「バッカスの病室」では、アルコールがない病室で泥酔となる人気小説家。自分がアル中とアルコール依存症を混同していたことに気がついた。「神のハンマー」ではキックボクシングのタイトルマッチで、王者となった小鳥遊の先輩がリングで死亡してしまう。小鳥遊の組手の場面もあったり、想定外の悲しい結末もあったりで、物語にかなり引き込まれてしまった。相変わらず、鷹央と鴻ノ池との絡みは楽しい。2021/03/02

しゅう

126
毎回、へ〜というような病気が出てきます。そして、鷹央先生と小鳥遊先生の成長が楽しみです。今回は、信頼関係も良かったです。相変わらず、舞はちょっと私にはイラっとするのですが、物語にはエッセンスとして必要なのですよね。「雪見山荘の惨劇」読んでみたいです。2020/10/11

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