内容説明
九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その名物店「門司港こがね村店」で働くパート店員の日々の楽しみは、勤勉なのに老若男女を意図せず籠絡してしまう魔性のフェロモン店長・志波三彦を観察すること。なぜなら今日もまた、彼の元には超個性的な常連客(兄含む)たちと、悩みを抱えた人がやってくるのだから…。コンビニを舞台に繰り広げられる心温まるお仕事小説。6編の連作短編集。
著者等紹介
町田そのこ[マチダソノコ]
1980(昭和55)年生れ。2016(平成28)年「カメルーンの青い魚」で「女による女のためのR‐18文字賞」大賞を受賞。選考委員の三浦しをん氏、辻村深月氏から絶賛を受ける。翌年、同作を含むデビュー作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
805
「52ヘルツのクジラたち」に続いて、町田 そのこ、2作目です。「52ヘルツのクジラたち」が良かったので、期待して読みました。コンビニを舞台に繰り広げられる心温まるお仕事小説、連作短編集ですが、「52ヘルツのクジラたち」と比べると物足りない感じでした。 https://www.shinchosha.co.jp/book/180196/2021/06/18
さてさて
771
“漫画家になる夢を諦めないまま何となく生きる塾講師”、”家庭を顧みないまま定年退職し時間を持て余す初老の男性”などが各短編にそれぞれ登場するこの作品。それぞれに思い悩み、前に進むきっかけを得られずに戸惑う日々を送る彼ら。そんな彼らが利用するコンビニと、店長として働く志波との運命の出会い。『誰かの人生の欠片でも、手助けできたら、いいよね』と語る志波。そんな志波が店長を務めるからこそ、そこに集まった人たち。そこから繋がった、そこから動き出したそれぞれの人たちの未来。とても爽やかな読後感に満たされる作品でした。2021/01/13
しんごろ
761
ミツとツギの色男は置いといて、コンビニを通しての人との繋がりが温かくていいね。こんなコンビニなら毎日、行っちゃうな。そして、感謝の心は大事だよね。だから、ミツのように感謝の心を忘れずに何事もしていきたい。もし、いつかミツのいるコンビニに行きたいと思う貴方、男性女性問わず、フェロモンでメロメロになって自分を失うおそれがありますので注意してください。すでに手にとって読んでる自分自身がミツのフェロモンでやられてたかも…。余談ですが茶碗蒸し雑炊いつか試します。2020/10/25
青乃108号
731
門司港地区は割と何度も訪れた事があったので、読んでみた。コンビニの「フェロモン店長」と周囲の人々をユーモラスに描いた連作短編集。ちょっと思ったのと違ったというか。どうにも俺には「フェロモン店長」が鼻につき、あまり好きになれず。確かに彼のキャラ抜きには成立しない物語世界だったが、続編はもう読まなくても大丈夫です。コンビニにはタバコを買いに行くくらいだけど、店員さんから「19番」なんて覚えられてたら嫌だな。あ、じいさんと見知らぬ少年が二人三脚の練習にいそしむエピソードにはちょっとウルッと来ました。2024/03/21
mapion
443
コンビニチェーンのテンダネス門司港こがね村店を巡るいくつかの話。店長はフェロモン出しまくりの男性でちょっと変。店舗によく来る廃品回収業兼なんでも屋の兄は人探しが得意。この巻では漫画家になりたくてなれなかった青年、友人との付き合い方に疑問を持つ女子高生、勤め人を引退して生活の仕方がうまくない夫とその妻、恋の悩みが始まりそうな男子高校生とその友人、彼らを中心にドラマが進みます。悲惨な話にはなっていないのでご安心を。ちょっとほっこりします。最後にコンビニ兄弟の超絶美少女の妹が出てきて、次巻は彼女も活躍する予定。2025/06/30




