内容説明
時は昭和6年。小説家の母を持ち、女学校に通う14歳の茜は、放蕩者の父に困らされつつも平和でちょっぴり退屈な日常を過ごしていた。が、それも過去の話。やんごとなき血を継ぐ天才少女探偵・夏我日潮に、“電気ガール”の異名を持つ発明家の卵・丸川環、ホンモノの華族令嬢・見留院紫の四人で探偵団を結成し、巷を騒がす謎を解決するのである!かしまし女学生の本格青春ミステリー。
著者等紹介
彩藤アザミ[サイドウアザミ]
1989(平成元)年岩手県盛岡市生れ。岩手大学教育学部芸術文化課程卒業。2014(平成26)年『サナキの森』で新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
60
前作がプロローグで、本作でようやく本題に入ったかというところ。時代背景を考えると、この先受難しかなさそうだけれど、彼女たちならきっと切り抜けてくれるはず。2019/10/21
雪紫
55
読者には戦争の影が少しずつ迫る感覚。だが、この物語の昭和を生きるもの達の大半は気付かず学生、お仕事、探偵を時折大変に、基本は軽妙に謳歌する。つい真相に思うことのある「すみれ色の憂鬱」やいろんなことが反転する「群青に白煙」が好みだった。2022/02/08
よっち
40
やんごとなき血を継ぐ天才少女探偵・潮に発明家の卵・丸川環、ホンモノの華族令嬢・見留院紫と組んだ茜が身近で起きた日常の謎から暗殺者相手に大活躍する第二弾。ミステリアスな潮の家を訪ねた茜が遭遇した濡れた傘の理由、友人の喧嘩したお姉さまが抱えていた謎などを推理してゆく一方で、警視庁部長刑事の鬼頭の実家事情も語られて、潮の異母姉・川島芳子を絡めた最終話も躍動感があって面白かったですが、エピソードを積み重ねたからこそ垣間見えてくる登場人物たちの心情もあってなかなか良かったです。続巻あるならまた読んでみたいですね。 2019/10/27
coco夏ko10角
24
『昭和少女探偵團』続編。やっぱり文章や作品の雰囲気いいな。最後みたいな大きな事件より『すみれ色の憂鬱』や前巻の商店街での話みたいにちょっとした謎に関わってる方が少女探偵団の良さが出てる感じがして好きだな。続巻あったらいいけど、この後どうなっていくか…。2020/05/04
igaiga
20
やっぱりこのシリーズとてもかわいい!!!話の中では茜が潮の家に行く話と鬼頭刑事の父&母が意外としっかりしてたっていう話が好き。馬鹿にされたくなくてお茶を濃く入れたという潮の心理っ!!ものすごく好きです。あぁ・・・面白かった。2022/01/31