出版社内容情報
高校三年生の冬、俺は蔵本玻璃に出会った。恋愛。殺人。そして、あの日……。小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。死んだのは、二人。その死は、何を残すのか。大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。割って入る清澄。だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「あああああああ!」という絶叫だった。その拒絶の意味は何か。“死んだ二人”とは、誰か。やがて玻璃の素顔とともに、清澄は事件の本質を知る……。小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。
竹宮 ゆゆこ[タケミヤ ユユコ]
内容説明
大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。割って入る清澄。だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「あああああああ!」という絶叫だった。その拒絶の意味は何か。“死んだ二人”とは、誰か。やがて玻璃の素顔とともに、清澄は事件の本質を知る…。小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。
著者等紹介
竹宮ゆゆこ[タケミヤユユコ]
1978(昭和53)年、東京生れ。2004(平成16)年、「うさぎホームシック」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソルティ
368
衝撃すぎてうまく言えない。何この着地点。流れるように書いてたらいつの間にかこんな結末、話が勝手に進んだかのような。最初いじめはあれども恋愛話でホンワカしてたら徐々にそんな平和感なくなって最後は、何が起こった?!という感じに。てんこ盛り過ぎ、何を言いたいのかも分からず辻斬りみたいな話だった。でも急展開過ぎ、一気読み。おもしろい。でも納得いかない。不思議すぎ。「俺は、誰かが友達になってくれることが当たり前ではないと知っている。誰かが俺を大事に思ってくれることも、全然当たり前のことなんかではないと知っている。」2020/08/17
bookkeeper
224
★★★☆☆ 初読。いじめられていた下級生の女の子と、救おうとする男の子のお話し。主人公の正義感や行動力は少し衛宮君を思わせる。 UFOとかヒーローとかセリフに出てきて、何やらこそばゆいけど耐えながら読んでいくと(笑)、門限に厳しいらしいヒロインの父親とか、存在感のない祖母とか、いじめ以外の不穏なものが徐々に姿を現わす。 玻璃さんはもちろん良い子だけど、友人の田丸や尾崎姉妹も魅力的だ。もっと彼らとのエピソードを見たかった。終盤に大転換(?)が起きて「おぉっ?…おぉっ!」ってなる。えっ、誰?!2018/06/14
なお
205
★★★★☆ 最初は全く意味が分からず、ハズレかと思った本。清澄と玻璃の関係が改善した辺りから面白くなり、一気に読了していた。2016/06/14
ナイスネイチャ
192
うーん、いじめから立ち直るところまで一気に引き込まれたのは良かったんですが・・。終盤はちょっとモヤモヤしました。2016/08/29
さばかん
177
面白かった。いい話だった。悲しい話だった。 恋の物語だった。ヒーローの物語だった。 最後の一文を理解できたかどうかは分からないけれども。 田丸と尾崎姉妹のその後がどうなったかが気になるけれども。 玻璃が幸せそうに笑っていられるなら、それが一番。2016/07/21