出版社内容情報
派遣家政婦・愛川鈴佳、明日から十九世紀に行ってきます――。英ヴィクトリア朝の生活に焦がれる老婦人の、孤独な夢を叶える為に。
愛川鈴佳、21歳。明日から、十九世紀に行ってきます。「完璧なヴィクトリアンメイド募集」――派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ風変りな依頼は、老婦人の生涯の夢のお手伝い。旭川近郊の美しい町に十九世紀英国を再現したお屋敷で、鈴佳は「メイドのアイリーン」になった。気難しい奥様の注文に、執事のユーリや料理人ミセス・ウィスタリア、農家のスミス夫人たちと応えるうち、新人メイドは奥様の秘密に触れ……。【監修・村上リコ】
内容説明
「完璧なヴィクトリアンメイド募集」―派遣家政婦・愛川鈴佳に舞い込んだ風変りな依頼は、老婦人の生涯の夢のお手伝い。旭川近郊の美しい町に十九世紀英国を再現したお屋敷で、鈴佳は「メイドのアイリーン」になった。気難しい奥様の注文に、執事のユーリや料理人ミセス・ウィスタリア、農家のスミス夫人たちと応えるうち、新人メイドは奥様の秘密に触れ…。
著者等紹介
太田紫織[オオタシオリ]
1978(昭和53)年、北海道札幌市生れ。2012(平成24)年、小説投稿サイトE★エブリスタで発表した「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」でE★エブリスタ電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
63
★★ ビクトリア朝時代の生活を再現したお屋敷に住み込みのメイドとして雇われた鈴佳はアイリーンという名前を与えられて働き始める。19世紀のイギリスの暮らしというと何だか素敵な様に思うけれど、何もかもその当時の暮らしを再現するとなるとかなりキツそうだ。ともあれそんなお屋敷で最初は慣れない暮らしに身も心も疲れ切ってしまうアイリーンだけれど次第に立派なヴィクトリアンメイドになっていく。でも正直この主人公には最後までそれほど好感は持てなかったです。写真の話にも違和感。3作あるみたいですが次は読まないかなぁ。2021/01/21
金吾
49
どんどん読み進める話です。設定は面白いのですが、主人公がやや設定にあっていないように感じました。日本人なのに英語名をつけているので、スザンヌファミリーを思い出しました。2022/04/10
ありす
44
シリーズ1作目。想像以上に面白かった!派遣家政婦として働く愛川鈴佳の新しい派遣先は、19世紀の英国お屋敷。そこでアイリーンとして働くことになるが、全てを当時のやり方で再現するため、なかなかに大変そう。21世紀の現代がどれだけ発展していて便利な世の中になっているかを感じます。そして、日々の生活を大切に丁寧に生きなきゃなと思えました。最初は主人、執事、メイドの3人だけの生活だったのが、少しずつ使用人が増え、賑やかになっていくのが楽しかったです。特にエミリーが良いスパイス。ユーリとどうなっていくのかも楽しみ。2019/11/02
ぽぽ♪
43
21世紀にいながら19世紀のイギリスの生活をする為に、メイドとして雇われた鈴佳ことアイリーン。最初は突拍子もない設定だと思ってましたが、上手く現代と19世紀を調和した話で面白かったです。アイリーンのメイドとしての意識の高さや、ごっこ遊びではなく本物としてやろうとする奥様の意思の強さも凄い。孫のユーリとアイリーンの関係も気になる所です。2017/10/05
佐島楓
43
ごめんなさい、魅力的なところもたくさんある作品だとは思います。しかしコアな 層を狙っているあざとさの方が透けて見えてしまい、あまり世界に没入できませんでした。2015/11/04