新潮文庫<br> この部屋で君と

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新潮文庫
この部屋で君と

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101800059
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

腐れ縁の恋人同士、傷心の青年と幼い少女、妖怪と僕!? さまざまなシチュエーションで何かが起きるひとつ屋根の下アンソロジー。

誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれの想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と幼い少女、出張先の上司と後輩、住みついた妖怪と僕……気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。

内容説明

誰かと一緒に暮らすのはきっとすごく楽しくて、すごく面倒だ。「いつかあの人と同じ家に住めたらいいのに」「いずれこの二人暮らしは終わってしまうんだろうか」それぞれに想いを抱えた腐れ縁の恋人たち、趣味の似た女の子同士、傷心の青年と少女、出張先の先輩と後輩、住みついた妖怪と僕…気鋭の作家8名がさまざまなシチュエーションを詰め込んだひとつ屋根の下アンソロジー。

著者等紹介

朝井リョウ[アサイリョウ]
1989(平成元)年、岐阜県生れ。早稲田大学在学中の2009年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞受賞。’12年『何者』で直木賞受賞

飛鳥井千砂[アスカイチサ]
1979(昭和54)年、愛知県出身。2005(平成17)年『はるがいったら』で小説すばる新人賞受賞

越谷オサム[コシガヤオサム]
1971(昭和46)年、東京生れ。2004(平成16)年、『ボーナス・トラック』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞

坂木司[サカキツカサ]
1969(昭和44)年、東京生れ。2002(平成14)年、『青空の卵』で覆面作家としてデビュー

徳永圭[トクナガケイ]
1982(昭和57)年、愛知県生れ。2011(平成23)年『をとめ模様、スパイ日和』でボイルドエッグズ新人賞を受賞

似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年(昭和56)年、千葉県生れ。2006(平成18)年『理由あって冬に出る』で鮎川哲也賞に佳作入選し、デビュー

三上延[ミカミエン]
1971(昭和46)年、神奈川県生れ。2002(平成14)年に『ダーク・バイオレッツ』でデビュー

吉川トリコ[ヨシカワトリコ]
1977(昭和52)年、愛知県生れ。2004(平成16)年『ねむりひめ』で女による女のためのR-18文学賞大賞・読者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

539
書店でタイトルに惹かれ、作者のメンツを確認してからお迎えしたアンソロ。期待以上だった。中でも「初めまして」作家さんの飛鳥井千砂さん、徳永圭さん、吉川トリコ(彼女は既読かも)さんがよかった。こういう拾い物ができるのがアンソロの魅力。「(家族ではない)誰かと住む」、憧れたよなぁ。結局ワガママなわたしが同居できたのは、オットが初めてだったが…。白金あたりの不動産屋さんの前で立ち止まって、物件の間取り図を食い入るように眺めている不審な中高年女性居たら、それはわたしである(笑)2024/01/24

Yunemo

522
8名の作家による、誰かと一緒に二人で住む物語。4名の方が初読み。8つの部屋のそれぞれの住人の思い込み、そして他人と暮らす面倒さと温もり。どの部屋に一緒に住める方がいたんだろうか。「冷やし中華にマヨネーズ」、なんだか有りそうであり得ない関係。13年間の重みは?ただこの腐れ縁的付き合いには気持ちが揺らぎます。「月の砂漠を」、お互いがお互いを思いやりすぎると、こうなってしまう? ただただ、一つの部屋でいろんな人生を送るこれらの話は、自身にあてはめられる部分と全く筋違いな部分と。この想い、これだから読書は楽しい。2014/09/28

にいにい

460
誰か(人じゃない場合も)と一緒に暮らすことを8名の作家が描く。一緒に暮らすのは楽しいが、面倒。腐れ縁の恋人、似たもの同士、青年と少女、出張先でのホテルの一部屋、妖怪との日々も。様々なシチュエーションでの相手への思い。朝井、坂木、越谷さん以外は、お初の5人。気になる作家さんとも巡り逢え、嬉しい~。「それでは二人組」での躊躇しがちな女子心、朝井さん上手いな~。最後のセリフの唐突さもナイス。「女子的生活」では、同級生の反応に笑いを誘われる。「ジャンピング」や「冷やし中華」の潔さ、「月の砂漠」の思いやり、一読あれ2016/04/01

ちはや@灯れ松明の火

361
いっしょに暮らす、なんてそう簡単なもんじゃない。家賃光熱費折半は財布にやさしくても、私的空間共有するんだから最低限の価値観が近くなきゃちときびしい。テレビ番組みたいなお洒落なシェアハウスに憧れても生活臭にイラつき、最初は甘かった同棲も経年劣化で些細なことにムカつく、恋愛に負けたらあっさりと解消される絆。気楽な単身住まいに元同級生やネグレクト児童や土地神様が加わって突如始まる異文化同居生活、ふたりで食べるとご飯の味も変わる。友達以上家族未満、妥協と我慢を隠し味に割とうまくやっていけそう。この部屋で、君と。 2016/07/03

おかむー

278
味わいは違うけれどどれも上出来なアンソロジー。『よくできました』。朝井リョウ『それでは二人組を作ってください』なんかどっかでみた空回りのイタさだと思ってたら『何者』のあのひとか(笑)。越谷オサム『ジャンピングニー』これは『いとみち 三の糸』のちょっと前のお話、本編ではなかった視点が新鮮。坂木司『女子的生活』仕掛けとしてはこれが一番面白かった。似鳥鶏『十八階のよく飛ぶ神様』なんだかラノベ感( ̄▽ ̄;三上延『月の砂漠を』なんだかブンガク感。他三作もテイストはいろいろ、小品ながらも佳作といった感触でしたとさ。2014/09/07

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