新潮文庫<br> 落穂拾ひ・聖アンデルセン

新潮文庫
落穂拾ひ・聖アンデルセン

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  • サイズ 文庫判
  • 商品コード 9784101500515
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おおた

17
太宰治の徒弟という肩書きはいらないほどに独自の世界観を描きだせる作家。師匠に負けず劣らずダメな感じで、手を出せずじまいになってずるずる引きずるタイプ。しかし、人を思いやる優しさがどっかと根を張り、「聖アンデルセン」のような繊細な美しさから、「メフィスト」のようにユーモア感あふれる自虐まで幅広い作風を生み出せる作家。今だったら森見登美彦あたりにカテゴリされるかもしれない。市井のささやかな喜びやどうしようもない哀しみを描く「夕張の宿」が珠玉。入手困難なのがもったいない。2017/04/17

軍縮地球市民shinshin

12
「ビブリア古書堂」の影響で古書価が値上りしていて、1994年に出た復刻版も値上がりしている。ちなみにこちらの本は1,500円で購入した。太宰治最後の弟子ということだが、小山清が存命中はさほど評価されなかったようだ。本書は短編集なのだが、巻頭の「聖アンデルセン」は正直よくわからなかった。その他の短編はどれも味わい深い小品。私小説だろう。「をじさんの話」「夕張の宿」「落穂ひろひ」「朴歯の下駄」がよい。「メフィスト」はユーモア小説めいていて本書では一番長い。こんな小説も小山清はかけたのだなとおもったが、2020/11/25

おか

11
「聖アンデルセン」は良かった。実際のアンデルセンを知っている訳ではないが きっと こんな人だったろうと思わせる文章だ。もう一度「絵のない絵本」を読んでみたくなった。他の短編は 私小説の風合いが強く 余り好きではない。ただ「メフィスト」は面白かった。太宰治の家で留守番をしている時に ひょんなことから 小山さんが太宰さんを演じるというものだが、その中で 漱石や 直哉や 春夫をくさす場面は え〜 ここまで書いちゃって大丈夫?と思う位の事を書いている。余り好きな作風ではないが 後一冊位読んでみよう2015/11/12

むつき

9
『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場した本として興味を持ち、読んでみたわけだが、そういうきっかけがなければ、手に取ることはなかっただろう。でも、いろんな「きっかけ」がある方が読書の幅が広がって人生楽しいのだ。実際この本を読んでから『ビブリア~』を読むと一層面白く読めたし、小山清という作家も知ることができた。さて、この本、旧字体が多く、読みづらいところもあるが、身近な感覚で書かれていて古臭さを感じない。じんわりと沁みてくる「朴歯の下駄」、笑える「メフィスト」がお気に入りかな(^-^)2015/09/26

何だか

7
素朴でありながら瀟洒な味わいがあるとか言われているが、全くその通り。長編があれば読んでみたかったが、「小山清全集」が一巻に収まってるところを見ると、短編しか遺さなかったようだ。なぜか読むのに非常な時間がかかってしまった。2011/08/29

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