内容説明
日本人の食事は、人類の歴史の中でもまれなほど急激に変貌した。戦後わずか40年余のうちに、脂肪摂取量は4倍。豊かな国に住む人ほど脂肪はとり過ぎになり、肥満するとともに、あらゆる成人病にみまわれていく。肥満の敵、しかし同時に健康のための必須の栄養素、脂肪をどのようにとるか。飽食の時代の正しい食事のありかたを示す、新しい栄養学ハンドブック、脂肪・食物繊維編。
目次
1 急に、大きく変わった日本人の食生活
2 これだけは知っておきたい脂質の基礎知識
3 動物性脂肪のとり過ぎと食物繊維の不足
4 健康の鍵は不飽和脂肪酸のバランスだった
5 脂肪の酸化と、老化、成人病の怪しい関係
6 この食べ方なら、脂肪のトラブルはおこらない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
伊勢田和良
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栄養と健康の常識が変わりつつあるように感じます。 丸元淑生さんの「豊かさの栄養学」は27年前に出版されました。 経済的発展により食糧事情は改善され、飽食の時代でした。 栄養学に基づかない料理本が氾濫し、栄養過多・おいしさ中心の食事に継承を鳴らされました。 揚げ物、脂質の多い肉、砂糖たっぶりのケーキ・お菓子、柔らかいパンなどは栄養学的にみて 健康に危険だと指摘し、添加物の入った食品をを避け、甘味・脂質を控え、加工食品を避け野菜・魚中心の 伝統的な和食に戻れ、ビタミンを含んだ胚芽のある玄米がいい、パンも全粒粉2014/08/17