内容説明
無謀とも言える北千島殖民を決意し、資金難や周囲の反対を乗り越え、ついに出発にこぎつけた郡司大尉一行。新聞記者の随行も決まり、全国民の注目を浴びる短艇行となったが、寄航先での歓迎責めと悪天候が重なり、行程は遅々として進まず、大尉の心に焦りの影がさす。ようやく本州北端にさしかかった時、暴風雨が襲って、一隻が消息を絶った―。未曾有の冒険の顛末を描く本格歴史長編。
無謀とも言える北千島殖民を決意し、資金難や周囲の反対を乗り越え、ついに出発にこぎつけた郡司大尉一行。新聞記者の随行も決まり、全国民の注目を浴びる短艇行となったが、寄航先での歓迎責めと悪天候が重なり、行程は遅々として進まず、大尉の心に焦りの影がさす。ようやく本州北端にさしかかった時、暴風雨が襲って、一隻が消息を絶った―。未曾有の冒険の顛末を描く本格歴史長編。