内容説明
口が裂けても他人に語ってはならぬ自分の名のいわれを主君に問われ、答えられずに五十の坂を過ぎて「永の暇」を頂戴してしまった長岡藩士三毛蘭次郎。さっそく食うに困ったが、人生ずっこけてからが面白い。武家町人美女醜女、身分年齢容姿を問わず、間男稼業に精を出す。なんでこんなにモテるのか。窓際族より自由人。見よこのずっこけ侍の艶福ひょうきん人生を!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanlay
3
この著者の予備知識もなく、手元に図書館の本がなくなったので、何故か自宅にあったこの作品を手に取りました。が、なんにも考えてなかったせいか、面白くてびっくり。さらに内容にびっくり。こんな描写は今だと難しいのでは?後半は人間の腹の探り合いもありますが、それも芸達者たちが出てるドラマみたいでした。2019/03/01
あかんべ
1
三毛欄次郎というふざけた名前を代々受け継ぐ侍が、名前の秘密を知ろうとする藩主から出走し、江戸で苦労する。明るくエッチなエピソードが続くが、この先どうなるのと最後まで読ませる。あれこれで終わり?もう少し続けてほしかった2012/03/11
Masahiko Shinozaki
0
小松重男さんを知るきっかけになった本 江戸庶民の生活の知恵と経験を随所に織り交ぜ、艶笑に紛らわせて権力者を揶揄する筆に深く感動したのを覚えています