往復書簡 悲しみが言葉をつむぐとき

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往復書簡 悲しみが言葉をつむぐとき

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  • サイズ B6判/ページ数 144p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000610797
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

多くの人が犠牲となった震災と原発事故。私たちは、その壮大な悲しみに真摯に向き合ってきただろうか。失われた声に耳を傾け、言葉に命を与えてきただろうか。気鋭の批評家と福島を生きる注目の詩人が、生と死の意味、言葉の本質的な役割などをめぐり対話を重ねた。一年間におよんだ『東京新聞』(『中日新聞』ほか)の好評連載に、二人の書き下ろしエッセイを加えて一冊にまとめる。

目次

涙と死を受容するということ
不可視な涙に言葉を
投げ返される言葉の力
情愛と結びつく悲しみ
詩に宿したい「かなし」
詩は開かれた文学
人それぞれに宿る詩
リルケとの再会
生の息遣いを感じて書く
「いのちの証」の追究〔ほか〕

著者等紹介

若松英輔[ワカマツエイスケ]
1968年、新潟県生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒。批評家。『三田文学』編集長。「越知保夫とその時代」で第14回三田文学新人賞評論部門受賞

和合亮一[ワゴウリョウイチ]
1968年、福島県生まれ。福島大学教育学部卒。詩人。国語教師。1998年に第一詩集『AFTER』(思潮社)で第4回中原中也賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

53
個人的に好みの気鋭の批評家若松英輔氏と福島在住の国語教師で現代詩人の和合亮一氏、お互いの存在は知りながら実際には会ったことがなかったお二方が、敢えて一年間の連載が終わるまでは会わないという約束で、多くの人々が犠牲となった東日本大震災から3年経過した時に新聞紙上で往復書簡を交わし続けた。生と死の意味、言葉の本質的な役割をめぐり、書簡を交わすうちに少しずつ距離が近くなりコトバが馬れていく。静謐な読後感を味わうことができた。2021/01/24

みねたか@

28
誌上往復書簡。和合氏は被災地で教員を務める詩人。若松氏とのやり取りを触媒として,和合氏が直接触れ見聞きしてきた様々な人の悲愛の念が胸に迫る。浜辺に置かれた母から子への手紙,亡くなった母に宛て手紙を書く少女、海辺で顔を拳でこすり大声で泣いていた年配の男性。声に出して読むと言葉の背後の情感に心が共振し涙があふれてくる。「言葉にならない想いと対峙し続けるという姿勢こそが、書いている眼前に魂を宿す唯一の原則」という詩人の矜持に強くうたれた。 2019/03/05

波多野七月

22
言葉にならない思いが、つよくつよく、そして深く沁みてくる。その誠実で静謐な言葉に何度もうなずき、ときに嗚咽をこらえ、立ち止まり考えながら、まるで対話するかのようにこの一冊をひもといていった。「書物を読んだ」というより、まるで旅路から還ってきたかのような感覚につつまれる。その光のような言葉につよく腕を引かれながら、たどたどしい一歩を歩んでいきたいとただ願う。ふいにおとずれる哀しみ、身を切るかのような苦しみ、泣きたくなるようないとしさ。私たちはいつでも〈死〉の手前にいて、そして〈生〉のなかにいるのだ。 2017/12/19

けんとまん1007

19
とても純粋な、静謐さすら感じる往復書簡集。静謐ではあるが、そこに内包される思いは深く広く熱いものがある。人は、悲しみに遭遇した時、涙を流すことで、次の進めると耳にしたことがる。そういう経験の中で、いろいろなことを感じ、思う。それは、言葉であり、コトバであり、言の葉でもある。果たして、自分の中に、それだけのコトバがあるだろうか。自分の身近なところをみても、飾った紛い物の言葉が氾濫しているし、それは、この国をも覆っている。だからこそ、このような1冊が意味を持つのかもしれない。2016/09/02

Takayuki Oohashi

10
テレビで若松英輔さんを知り、図書館から借りて、読んだ本です。読後まず思ったことが、この本は純粋すぎるということでした。どちらかというと、エンタメ的なものを本に期待する僕にとっては、悲しみをひたむきに追求するこの本の流れはきついものでした。悲しみの心に潜んでいる言葉を紡ごう、という若松さんの言わんとしていることは分かりますが、僕はその趣旨に必ずしも同意できない感じです。僕が不真面目なのかもしれませんが……。2016/01/31

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