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新潮文庫
兵隊たちの陸軍史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 425p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101486123
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C0121

内容説明

我々は、あの戦争を闘った生身の兵隊たちのことを知らない。そして、空虚な戦争論が展開されている―。兵士たちはいかに生活し、いかに戦闘したのか。教練、食事、給与、上下の人間関係、戦闘での名誉心や功績の在りかたまで、日中戦争に一兵士として従軍した著者の実体験と豊富な資料で、露悪も虚飾も避けて、兵隊たちの姿を余すことなく伝える。後世に贈る渾身のノンフィクション。

目次

兵隊の誕生―軍隊はいかに組織されたか(軍隊のはじまり;軍隊の成り立ち)
兵営生活の実態―入隊から除隊まで(初年兵の生活;内務生活のさまざま;二年兵としての生活)
兵隊の戦史―兵隊はいかに戦ってきたか(台湾の生蕃討伐;西南の役;日清戦争;台湾征討;北清事変;日露戦争;シベリア出兵;満洲事変;ノモンハン事件)
大東亜戦争下の戦場生活―極限の場における兵隊の姿(駐屯業務;戦闘行動の実態)

著者等紹介

伊藤桂一[イトウケイイチ]
1917(大正6)年、三重県生れ。中学生時代から文学を志すも、’38(昭和13)年、徴兵により騎兵第15連隊に入営。’39年、騎兵第41連隊に転属、中国山西省へ。’41年に内地へ帰還するも、’43年に再召集され、上海近郊で終戦を迎えた。復員後は、各種の職業につきながら懸賞小説などの投稿を続け、’52年に「雲と植物の世界」が芥川賞候補となり、’61年に戦場を舞台に描いた『蛍の河』で直木賞を受賞した。戦記文学の他、時代小説にも健筆を揮い、詩人としても活躍。’84年には『静かなノモンハン』で芸術選奨文部大臣賞、吉川英治文学賞を受賞した。現在も、執筆、講演などを精力的にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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