感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
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本書は、滋賀県内で発掘された象化石についてまとめたもの。 「近江の竜骨」とタイトルにあるとおり、江戸後期に堅田丘陵で発見され、膳所藩主に献上したところ、龍の骨と鑑定された化石が有名である。前半は、これについての詳細が語られる。さまざまな記録を掘り起こし、絵図も収録してあり、とてもおもしろい。 そのほかにも西遊寺に伝世のもの、木内石亭が見た例などもあり、博物学への関心をかき立てられる。 また、明治以降の発掘についても系統的に語られており、こんなにもあちこちで出土しているのかと驚かされた。2019/10/11