内容説明
まず、あなたの人間としての全体を見直す。ついで、ふやけて弱体化しているあなたを鍛え直す―。強い上司となることが、ひいては会社の命運を分ける。31の黄金律からその具体的方法を探る。部下の意識はどうすれば変革出来るのか、そしてそれをどう活かせば業績は上がるのか。人材育成の第一人者が贈る、強力な指南の書。サラリーマンだけでなく、“組織”に属するすべての読者に。
目次
第1部 社員の意識を高める(社員と社長の意識は、これだけ違う;意識改革の入口は、まず言葉から ほか)
第2部 上司自身の意識を変える(なぜ下に甘い上司ができるのか;やさしい係長と厳しい営業所長 ほか)
第3部 組織人として上司がなすべきこと(社員に礼儀と規律を強制せよ;“管理する”とは、何をすることなのか ほか)
第4部 部下の育成(人材作りの第一段階;人材作りの第二段階 ほか)
第5部 強者の条件(強さの二面、耐え抜く力と大義を貫く力;サムライ部長が社長を変えた ほか)
著者等紹介
染谷和巳[ソメヤカズミ]
1941(昭和16)年、東京生れ。東京教育大学(現・筑波大学)卒業。出版社、社員教育機関勤務を経て、’88年から人材育成会社(株)アイウィル代表取締役社長
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感想・レビュー
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ehirano1
55
反感を買いそうな過激な文章が続きますが、会社とは成果を出すところであって仲良しクラブではないのですから、上司が時に鬼なるのはある意味必然ですし、鬼になってでも部下を動かす必要があるのですよ、上司の人達、わかってますか?と世の上司に問うているのではないかと受け止めました。2014/04/12
masa
29
大所帯ではないけれど、私も組織を預かる立場で部下の育成を託されている。結果が全ての営業が背負う重圧と並行に、自分の後釜になるべき部下へ妥協なく接しているつもりだが、本書を読むとまだまだなんだと感じた。自分を律しているつもりでも30年近くの会社勤めで思い違いをしている部分が多々あることを実感。久々に目から鱗のビジネス書。160652016/05/23
所沢
5
考える力を伸ばすには、運動や孤独で考える条件を整える。早く答えを見つける習慣をつける。文章を書く事である。上司の姿勢は、変化を嫌わず、困難な問題から逃げず、若手の頭を押さえない事が望ましい。上司の任務は育成(模範を示して教え、注意、賞罰)統率(目標を示して先頭に立ち、部下をリード)、管理(部下に組織行動を実行させる)である。説得には、味方を作り、ノーの理由を潰して自信と情熱を伝える。人間の質を高めるには謙虚、敬い、感謝、手助け、前向きが重要と感じた。2017/08/16
balthasar-2
3
トップが何を考えているのか何をしようとしているのか理解しなければ・・・2009/10/29
だいすけ
2
こういう内容はあまり歓迎されない世の中のような気もするが、自分は納得できる。形だけの厳しさは劣等部下の場合にのみ有効であり、人並み以上の心身を持つ部下には有害である。強制に耐えきった人だけが健全な意識をもつ一人前の人間になる。きちんと挨拶しない人は敵に囲まれる。会社の目的は人を育てること。会社の優劣を測る秤は人である。理解力と表現力は漢字の読み書きの能力に比例する。どれも至言である。2020/01/05