新潮文庫
彼岸からの言葉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 212p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101463261
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

彼岸=むこうの世界に行ってしまった人の言葉はへんてこりんだ。元祖脱力エッセイストの処女作にしてファン待望の幻の最高傑作。

彼岸――それは人間の隠された暗部。精神科の待合室で「俺は何ともないけど、家族が行け行けってうるさいんだよ」と繰り返す老人。最大級の飴を「でかいでしょ」と誇らしげに口に含み、「アグァアガガ」と苦しんで訴える人。断るときは「やめてちょ」、驚くと「びっくりしたな、もう」、お礼は「ありがたや、ありがたや」と来る言葉のダダ漏れ男。元祖脱力エッセイスト、伝説の最高傑作。

内容説明

彼岸―それは人間の隠された暗部。精神科の待合室で「俺は何ともないけど、家族が行け行けってうるさいんだよ」と繰り返す老人。最大級の飴を「でかいでしょ」と誇らしげに口に含み、「アグァアガガ」と苦しんで訴える人。断るときは「やめてちょ」、驚くと「びっくりしたな、もう」、お礼は「ありがたや、ありがたや」と来る言葉のダダ漏れ男。元祖脱力エッセイスト、伝説の最高傑作。

目次

第1章 彼岸へ(「彼岸へ」ノート;雪の日に、爪を切りたがる人がいる;彼岸のゾーン ほか)
第2章 いましがた壷をこわしたもの(「いましがた壷をこわしたもの」ノート;垂れて私たちは彼岸へと行く;言葉は水滴のように零れた ほか)
第3章 私はただ見ている(「私はただ見ている」ノート;石を投げる;子供たちの視線 ほか)

著者等紹介

宮沢章夫[ミヤザワアキオ]
1956(昭和31)年、静岡県生れ。劇作家・演出家・作家。’80年代半ばから竹中直人、いとうせいこうらとのユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」の作・演出を担当し、小劇場界に衝撃を与えた。’88年、仕事を離れ、マダガスカルで数カ月生活。その後、劇団「遊園地再生事業団」を結成し、’92(平成4)年上演の戯曲『ヒネミ』で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

54
聞き流そうにも聞き流せない日常の中に潜む"彼岸からの言葉"。こんな"彼岸"度の高い人たちに囲まれていたら毎日楽しそうであると同時に脱力感がひどそうだ。誰でも、つい、口にしてしまうことのある間抜けな発言を、ただの失言放言に留めずこんな風に"彼岸"の域にまで高めてしまう宮沢さんの感性がすばらしい。なぜかっていうとね、それはすばらしいから。ドトールで笑いをこらえながら読みました。ハマる人にとっては外読み危険本。2017/08/30

メタボン

37
☆☆☆☆☆ 新潮文庫化により再読。もう何度読んだかわからないほど好きな本。この本の面白さは宮沢章夫の視点と語り口に尽きる。「彼岸」的な状況は誰にも起こりうるが、そのときに自分を突き放して冷静に見ることが、奇妙な笑いに通じていく。うまく言えないが、そんな「場」というか「ゾーン」が確かにあるのだ。「熱なんか、計るから上がるんだよ!」「サウンドオブミュージック(三階のロビーで待ってる)」「トネルリと呼んで下さい」「(一人前3,800円に対し)俺、そんなに食えないよ(竹中直人)」「あまつさえ・すこぶる・ひねもす」2016/01/08

はちてん

37
暇つぶしにはもってこいの、いや、暇がなくともつい読んでしまう。単行本出版年からして少し古いのは愛嬌のうちで、戸川純やキムヒョンヒが登場する。彼岸に突っ込むは垂れるは流石に宮沢章夫エッセイ。日常に散らばっているかもしれない○○な人々。アングラ人類学的な事件。トウモロコシの種をまく深層心理はオカルト。2015/04/01

saga

36
このような脱力系エッセイを読んでいる場合ではないと思いつつも、現実逃避というやつで私も彼岸へ行ってしまった。本書の執筆は平成2年からのもので、バブルが弾けてからも皆が彼岸も此岸もなく生きていたように思う。それにしても、本書のほとんどが実話であるとあとがきを読んで驚いた。特に「彼岸へ」で印象的な幻覚を催す草やキノコの話だ。なお、私が最も衝撃を受けたのは、異常な早口のKが登場する「サウンド・オブ・ミュージック」であった。あと、カバー裏の著者近影の肖像がとても気になる。2014/09/19

*すずらん*

30
ドヒャー!…言わない。これは彼岸の言葉だ。だけど読了後に私の口を突いて出た言葉である。本書のお陰で私も彼岸に行ってしまった様だ。クワバラクワバラ。…あぁこれも作中にあった「ばびぶべぼ」が含まれる「ぞんざいな言葉」ではないか!これは完璧に彼岸のゾーンに嵌り込んでしまっているな。兎に角 面白ろすぎた。エッセイによく見られる自虐ネタではない所が、また良い。私達が仕出かす、改めて考えてみたらどうも可笑しい事を、これでもかと列挙してくれている。必ず他作も読もう。ところで 密かに蒔いたとうもころしはどうなりましたか?2013/11/11

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