出版社内容情報
畠中 恵[ハタケナカ メグミ]
著・文・その他
内容説明
「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。兄・松之助の縁談がらみで剣呑な目に会い、若き日のおっかさんの意外な恋物語を知り、胸しめつけられる切ない別れまで訪れて、若だんなと妖たちは今日も大忙し。くすくす笑ってほろりと泣ける「しゃばけ」シリーズ第六弾。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
1959(昭和34)年、高知県生れ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学卒。漫画家アシスタント、書店員を経て漫画家デビュー。その後、都筑道夫の小説講座に通って作家を目指し、『しゃばけ』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
249
買ってから5、6年積んであったし『うそうそ』を読んでから6、7年経ってるから入り込めるかなって心配は無用だった。両親の話が良かった。シリーズ追っかけ再開しようかな。まず手に入れなきゃ。2014/10/09
小梅
167
最後の「はるがいくよ」で泣いてしまった。残される方が寂しくて辛いんだよね…2015/01/15
ヒロ@いつも心に太陽を!
149
どの話も内容が一辺倒に偏ることなく面白かった(*^∀^*)ほんと若だんなと妖たちは毎日大忙し☆三途の川は二度目だなんてそんな貴重な体験してるの若だんなくらいですよ。それにしても藤兵衛は昔からおたえにメロメロだったんだなぁと(笑)おかげで一太郎も生まれてこれたしヨカッタヨカッタ♪でもおっかさんの恋バナ聞いてまた若だんなは恋に憧れちゃったかも(´人`*)小紅の話はせつなくてきゅーってなった。一太郎だっていつか兄やたちを置いていかねばならない。でも今から不安にとらわれず、その限られた生を大切に生きたいね。2012/10/07
ゴンゾウ@新潮部
131
安定の面白さ。今回も長崎屋の若旦那の周りではいろいろな騒動が勃発する。 火事に巻き込まれてついに若旦那が三途の川の淵まで行ってしまったり。兄松之助の縁談では美人の姉妹に挟まれひやひや、若き日のおっかさんの恋ばな。最後の小紅との出会いと別れは儚くてせつなくてどうしようもなかった。2016/05/30
夜の女王
126
☆☆☆ 5編の短編集。『鬼と小鬼』いつも死にかけてる若旦那。今度はマジで三途の川のほとりまで来てしまう。賽の河原で石を積む子供たちを助け、船賃のない亡霊にお金を譲りと相変わらずお人よし、もとい優しい。きっと極楽へ行けるでしょうが、その前に長生きしよう!河原で出会った冬吉、また出てこないかな。『ちんぷんかん』寛朝坊主のお弟子秋英初の妖かし退治。『男ぶり』おたえと藤兵衛のなれそめ。若旦那の頭脳はおたえ似だった。『今昔』またも松之助に縁談。今回は彼もその気がありそうだが・・・。『はるがいくよ』諸行無常。切ない。2013/05/27