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新潮文庫
全日本食えば食える図鑑

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101448312
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0195

内容説明

ゴカイ、ウミヘビ、イソギンチャク…本当にこれを食べるんですか?という見た目も怖い食材を、胃袋に納めます。こりこり、ずるずる、グネグネ、ぴりぴり―何が通常食で何がゲテモノなのか、その境界線は誰にも言えないとシーナさんは言うけれど、これを読んで一度食べたく、とは…多分、なりません。日本一つら~い食べ歩きエッセイ。第1回全日本麺の甲子園大会記録を収録。

目次

睾丸のようなもの。ぐねぐねするやつら。―沖縄県与那国島・石垣島
なんてこったの肛門チンポコ生物。―佐賀県有明海・唐津
決め技はコリコリとずるずる。―京都府伊根・丹後
奇食ではなく貴食なのであった。―北海道阿寒湖
ヒトは禁じられると求めるものだ。―岩手県遠野・宮古
高知の山海秘密の三本勝負。―高知県安芸・大方
食うか食われるか。ミキにはキミの夢がある。―鹿児島県奄美大島
でっかくて黒いやつ。小さくて黒が好きなやつ。―青森県鰺ヶ沢・下北半島
輝け!第1回全日本麺の甲子園大会。―日本全国
でらうまの謎。―愛知県名古屋
愛と策略の蜂の子まぜごはん。長野県田島・穂高
鮒ずしの詫び状。滋賀県琵琶湖

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌の編集長を経て、現在は作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

honyomuhito

65
椎名誠による日本の奇食・珍食を追うシリーズ。よく外国の食文化をあーだこーだいうTV番組があるけれども、日本もどうして、よそ様のことを言えないほど多様な食の文化がある。 冒頭からなかなかのパワーワードが出てくる。『ヤシガニの腹部は睾丸の感触に似ている。』『なんてこったの肛門チンポコ生物』。どうもシモ方面に走りがちなのが、ふざけた小学生のようだが。https://chirakattahondana.com/全日本食えば食える図鑑/2018/08/26

へくとぱすかる

60
シーナさんは「全日本食えばわかる図鑑」という、まぎらわしいタイトルの別の本があるので、一瞬、既読か? と思った。こちらはいわゆるゲテもの食べ歩き。日本の食物はやはり外国にはインパクトで負けるが、では食えるか、と言われるとやっぱりひるむ。とはいえ、名古屋食は実はどれも美味そう。ラストは滋賀名物ふなずし。両方とも京都に近いから、食べたこともありますよ。2019/03/30

だてまき( ˘ω˘)スヤァ

28
面白いのなんのって。椎名さんが全国の寄食珍食を食べ歩くわけだが、いちいち表現がユーモラスでケラケラ笑いながら読んだ。日本にもワケワカラン面妖な食べ物が沢山あるなーと感心した。世界中で猿やら虫やらを散々食べてきた著者だからこそ、食の哲学にはかなり説得力がある。捕ったなら必ず食え!と椎名さんは言う。釣り堀やキャッチアンドリリースなど語感は良いが人間の娯楽行為であり魚虐待だと。だから椎名さんはゴカイだろがイソメだろが必ず食べる。なんでも食べる椎名さんには信念があるし食べ物に対して敬意がある。しっかし面白かった~2013/08/17

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

25
「全日本食えばわかる図鑑」ってまさにそのタイトル通りの本なんだけど。いやー、世界の果てまで行かなくても、日本全国にこんなにゲテモノ食いがあるとは恐れ入った。イナゴや蜂の子なら私も知っていましたが(それでも食べた事はない)、ゴカイやイソメに至ってはマジ?って感じでした。食わず嫌いは駄目と言われても、これは勘弁してください。行動派のシーナさん、恐れ入りました。★★★

myc0

22
初・椎名誠に爆笑しっぱなし。「食べようと思えば食べれる」食材=ゲテモノに関する食のエッセイ。ウミヘビ、イソギンチャク、ムツゴロウあたりは私も食べてみたいなぁー!怖いものみたさで楽しむのもありだけど、読んでいていて結構ほほうとなることも。特に、エチゼンクラゲを特産物にしようと格闘する地元の人の頑張りに心がきゅっとなる。何やってもおいしくなさそうだけど…。/ゲテ食いは相対的なもの、というのが印象的。食べるにも理由があるのだから、自分が持っている常識だけで安易に批判することはできないよね。2016/09/02

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