新潮文庫<br> SLグラフィティ - 遥かなるドラフトの響き

新潮文庫
SLグラフィティ - 遥かなるドラフトの響き

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  • サイズ 文庫判/ページ数 239p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101436012
  • NDC分類 536.1
  • Cコード C0165

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

59
1980年。蒸気機関車の最後の時代に、多くの写真を発表した中村さんがまとめた、タイトルズバリの文庫版写真集。豊かな山河や緑の平野を走る姿からは、50年の時間を飛び越えて、鮮やかにその時代を感じさせる。カラーのリアルさである。あとがきにあるように、写真は退色する。本にすることで、時代を止めておけることを、中村さんは大きな喜びとしている。写真家としての切実さだろう。刊行の5年後、まだ65歳で写真家、中村由信は亡くなった。しかし残された写真集からはその人となりをも伝えてくれる。これはとてもいい仕事です。2021/10/17

新田新一

32
蒸気機関車の写真集。著者のSL乗車の取材や日本を走っていたSLの解説も載っており、読み物としても充実しています。日本各地を走るSLの写真は美しくて、見ごたえがあります。SLは各地の風景によく合う乗り物だと思いました。特に黒い車体が、雪景色に映えます。函館本線を煙を吐きながら白い風景の中を走るSLの姿は、鉄道の美を感じました。読みながら、子供の頃に数回乗ったことを思い出しました。トンネルで窓を閉めるのが印象に残っています。調べて見ると今もSLが走っているところがあります。いつか乗りに行きたいです。2024/11/06

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

14
昭和60年12月20日 初版。某読み人が上げてたのを見て、文庫のでこんな本があるのかと驚き、入手。そうなんですよリニアが走ろうかという時代にSLなんですよ。私は残念ながら汽車に乗る機会はなかった。添乗記の最後の大畑ループ線の話は良かった。私が乗ったのはキハの単行であったが、それでもSLがこの坂を上ったんだと思うと凄いなあと思った記憶がある。DCでも凄い音を立てて、エッチラと上っていた。デゴイチのプッシュプルなんて夢のようだ。。。まだ観光用でも走っているのが奇跡である。。。カマと言われた時点で涙ものでした。2021/11/06

ユー

4
煙を大量に吐き出し、力強い走りが伝わって来る多くのSL達。重連、三重連は当たり前の時代、多くの人達によって動かされているのが伝わります。「高速化」「新幹線」時代の現代であるからこそ、知っておいて欲しい鉄道風景です。2017/09/26

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