新潮文庫
「赤報隊」の正体―朝日新聞阪神支局襲撃事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101426266
  • NDC分類 070.13
  • Cコード C0195

内容説明

昭和62年5月3日、2発の散弾が新聞記者の命を奪った。未解決のまま時効を迎えた朝日新聞阪神支局襲撃事件=116号事件。「赤報隊」と名乗る犯人の正体とは?大物右翼、えせ同和、暴力団等、広範囲にして深層に及ぶ取材から、次々に明らかとなる事件と闇社会の接点。そして「実行犯」への追及と「黒幕」への肉迫。闇に隠された真相を浮かび上がらせる驚愕のノンフィクション。

目次

プロローグ―追悼
第1章 迷走
第2章 幻影
第3章 殺意
第4章 浮上
第5章 構図
第6章 激突
第7章 真相
エピローグ―万死

著者等紹介

一橋文哉[イチハシフミヤ]
1995(平成7)年、月刊誌「新潮45」での連載「ドキュメント『かい人21面相』の正体」(雑誌ジャーナリズム賞受賞)でデビュー。’96年にグリコ・森永事件の真相を追った『闇に消えた怪人』(新潮社)を出版後、宮崎勤、オウム真理教、三億円強奪事件などをテーマにしたノンフィクションを次々と発表している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Satoshi

3
一橋さんによる朝日新聞社襲撃事件の真相調査。初版は平成17年みたいだが、今更感は否めない。ただ、本事件は右翼ではなく経済犯罪がからむ襲撃事件であるという見解は新しかった。地上屋、仕手士、総会屋、右翼が跋扈したバブル期はある意味活気がある時代だったのかもしれない。イトマン事件や平和銀事件なんてコンプライアンスがうるさい昨今では考えられない。2015/02/02

黒胡麻

2
統一教会の話が出てくるが、特に理由も示されず「シロだと判明している」との記述を最後にそれ以降まったく触れられなくなるのがめちゃくちゃ不自然。2022/08/21

turutaka

2
「闇の紳士」だの「裏社会」だの「会長」だの、一橋節がとまらない。やはりグリ森だけの人だったな。 ただ、ナイスタイミングで「霊感おもちゃ」の件から噂の宗教団体に紙幅をとってくれたのは良かった。 あの団体、韓国から散弾銃の輸入までしていたのか。 そっち関係の話をもっと読みたいな。2022/08/05

さんごうゆきふさ

1
久しぶりに一橋文哉作品を読んだ。結局のところ、朝日新聞が捜査に非協力的な理由って何だったんだろう。そのへんの理由がわからない。事件の大筋はこのような感じなんだろうけど、他作品と同様確証はない。というか、やはり「闇の紳士」が登場してくるのかなと。まぁ、大半の未解決事件には絡んでいるのだろうけど。。。2016/09/02

Ikuto Nagura

1
一橋文哉を久しぶりに読んだ。「三億円事件」「グリ森事件」「宮崎勤事件」「オウム事件」一橋氏が迫るそれらの大事件の“真相”に、驚愕し、感嘆し、ワクワクしながら頁を捲ったものだ。ところが十年振り位に手にした、この「赤報隊事件」の謎解き本の読後感は何なのだろう…。登場する警察関係者も、闇の世界の会長も、謎の脅迫電話も、何だか全てが胡散臭い。そう感じるのは、筆者の事件の絵図が悪いのではなく、おそらく二十代の純真さ(単純さ)を失ってしまった自分に問題があるんだろう。あの頃のワクワク感は、もう帰って来ないのかな…。2014/09/04

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