新潮文庫<br> すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選

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新潮文庫
すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 459p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101425566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

愛しあえない男女、寄り添えない夫婦、そして生まれる殺意。不条理ゆえにリアルな心理を描いた、短編の名手による傑作短編11編。原発誘致と震災でバラバラになってしまう家族――「すずの爪あと」。不倫に倦んで帰郷した女が再会した同級生は、殺人犯だった――「秋旱(あきひでり)」。体臭に恐怖する女と嗅覚味覚のない男の出会い――「向日葵(ひまわり)」。メールの相手は過去の恋人ではなく、その妻だった――「Eメール」。ひとつになれない家族、すれ違う女と男の心理を丁寧に描いた珠玉のベスト短編集。単行本未収録作品を特別追加。

乃南 アサ[ノナミ アサ]

内容説明

一つになれない家族を猫だけが見つめ続けた――「すずの爪あと」。不倫に倦んで故郷に帰った女が癒やしを求めたのは――「秋旱」。幼時の事故で嗅覚を失った男が、ある女と出会って――「向日葵」。かつての恋人に書き続けたメールの思わぬ行方――「Eメール」。すれ違い、交錯する男女や家族の想いを、美しい風物とともに丁寧に描き出した11篇。最新作を含む珠玉のベスト短編集、第三弾。

著者等紹介

乃南アサ[ノナミアサ]
1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。’88年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。’96(平成8)年『凍える牙』で直木賞を、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

128
本書は、来年でデビュー30年を迎える乃南さんの、中間期頃の短編を主に収録しています。中では、身勝手な男の思い込みが悲惨な結末を招き入れる「こころとかして」と「指定席」がお気に入り。まあ「風紋」や「火のみち」といった、人の業をとことん描き切る長編が魅力の作家さんだけに、本書はお試しセットというところでしょうか。ただ、猫の視点で人間社会を俯瞰する表題作だけは執筆年次が新しく、他の作品とは毛色が異なります。能登沖地震をモチーフに、ほのかな希望の余韻を残すあたりに、作家乃南アサの進化の証が垣間見える気もします。2017/12/16

いつでも母さん

123
さすがは乃南アサ!既読の作品もあったが(読んでいて気づく・・汗)しばらくぶりに読むのも新鮮で良い。今回イヤ~な男ばかりで、つくづくよくこんなに思いつくなぁ、膨らませられるなぁと感嘆の読了だった。タイトル作は解説にもあったが、『吾輩は猫である』をちょっと連想したが私はこちらが好み。うん、うん、すずちゃん良かったなぁとホロッとさせられた。『僕のトんちゃん』は受け付けないし『指定席』は怖いし・・いや、ほんとこんなのは短編で良かったと思った。長編だったら神経が悲鳴を上げてしまうかもね。乃南アサを堪能して読了した。2016/09/25

ちーたん

89
★★★★☆『乃南アサ短編傑作集』と副題が付けられた11話!①名前を転々とする猫『すずの爪あと』②丹念込めた愛の結晶が…『こころとかして』③労り合う共働き夫婦の夜『寝言』④大人になんてなりたくない夫婦『僕のトンちゃん』⑤影薄い男の憩いの場『指定席』⑥除け者老人『出前家族』⑦ハンデカップル『向日葵』⑧出稼ぎカップル『氷雨心中』⑨不倫に疲れた女故郷へ『秋旱』⑩元カレと『Eメール』⑪関わりたくない友人『水虎』◆どこかに実際いそうな人が段階経て狂気へ変貌する構成が巧い!ホッコリ数話なブラック寄り短編集Ψ(`∀´)Ψ2020/10/13

Ikutan

85
さすが 傑作選ということで、どの作品も甲乙つけられないくらい面白かったです。共通のテーマは『狂気の男たち』だそうですが、その切り口は様々。動物が主人公の感動作から始まったと思ったら、ドキリとする結末が待っていたり、ニヤリとさせられたり。家族もの お仕事もの ブラックなショートショートに、ホラー作品などなど。もちろん『狂気の男たち』に相応しい主人公たちの行動や心理は背中からいやぁな汗が噴き出しちゃうくらいゾクリとさせられます。これは最後まで飽きることなく、たっぷり楽しめました。2016/10/07

アッシュ姉

82
まさに傑作選。未読の二編は意外にもほっこりでにっこり。既読九編は再読でもぞわりぞくりと愉しめた。女の狂気はよくあれど、男の狂気が新鮮で面白い。思い込みの強さが招く悲劇、度を越えた執着心による惨劇。憑りつかれた男の怖さを存分に堪能。はずれなしのなか、「氷雨心中」「出前家族」「指定席」がとくにお気に入り。あと二冊ある短編傑作選もぜひ読みたい。2020/03/16

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