出版社内容情報
愛しあえない男女、寄り添えない夫婦、そして生まれる殺意。不条理ゆえにリアルな心理を描いた、短編の名手による傑作短編11編。原発誘致と震災でバラバラになってしまう家族――「すずの爪あと」。不倫に倦んで帰郷した女が再会した同級生は、殺人犯だった――「秋旱(あきひでり)」。体臭に恐怖する女と嗅覚味覚のない男の出会い――「向日葵(ひまわり)」。メールの相手は過去の恋人ではなく、その妻だった――「Eメール」。ひとつになれない家族、すれ違う女と男の心理を丁寧に描いた珠玉のベスト短編集。単行本未収録作品を特別追加。
乃南 アサ[ノナミ アサ]
内容説明
一つになれない家族を猫だけが見つめ続けた――「すずの爪あと」。不倫に倦んで故郷に帰った女が癒やしを求めたのは――「秋旱」。幼時の事故で嗅覚を失った男が、ある女と出会って――「向日葵」。かつての恋人に書き続けたメールの思わぬ行方――「Eメール」。すれ違い、交錯する男女や家族の想いを、美しい風物とともに丁寧に描き出した11篇。最新作を含む珠玉のベスト短編集、第三弾。
著者等紹介
乃南アサ[ノナミアサ]
1960(昭和35)年、東京生れ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。’88年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。’96(平成8)年『凍える牙』で直木賞を、2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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utinopoti27
いつでも母さん
ちーたん
Ikutan
アッシュ姉