新潮文庫<br> マッド・サイエンス入門

新潮文庫
マッド・サイエンス入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101424026
  • NDC分類 404
  • Cコード C0140

内容説明

科学の進歩にとり残され、はかなく消えていった古きよきマッド・サイエンティストたち。だが、この世に科学のある限り、マッド・サイエンスのタネはつきまじ。ブラック・ホール、地震、ロボット、宇宙論…。最新科学の成果を概観しながら、ハードSFの雄が開陳する果てしなくマッドな奇想の数々。科学をオモチャにし倒した、驚天動地、空前絶後の爆笑超科学エッセイついに登場!

目次

マッド・サイエンスとはなにか?
社長室のブラックホール
地震喪失
はたちの屍臭
キバ民族説
顔面宇宙
鏡よ鏡
無から有を
時間よとまれ
おれはスーパーマン
第十番惑星
誰がロボットを殺したか
月は地獄か極楽か
日替り定食宇宙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

55
さすがに「新人の山本弘さん」にはビックリ。時代ですねえ。1986年。オリジナルの連載は1977年に遡ると書いてあるので、いかに爆笑エッセイといえども、最新の情報で補正しながら読まないと。しかし堀さんらしい関西ノリが楽しい。太陽が大阪だとして、「水星が高槻あたり、金星がサントリーの山崎工場よりもかなり京都に近い側、地球が京都にあって、火星は草津あたりを回っている」との比喩が、思わず吹き出すほどよくわかる! SFが当時でさえ、新しいネタ探しがかなり厳しかったことがわかるのは貴重。ミステリ界とよく似ています。2021/11/20

ジロリン

12
気候の激変に身体が付いていけず(いつもの事ですがw)2日間寝込んだ…時に自宅の本棚から発掘して再読。軽~く読める、ハードSFの世界観(?)を下敷きにした、ガチガチの科学エッセイ(笑)挿絵はこの頃絶頂期の吾妻ひでお。さすが油の乗り切った時期、どの挿絵もきちんとギャグしてます…って、全然エッセイの話してないな(笑)筆者である堀晃の、クールなくせに妙に熱っぽいハードSFは、一時期かなり嵌りましたが…今、作家活動はしてるのかな。かなり以前に、SFべったりでない読書生活に切り替えたせいか、全然消息を耳にしないが…2015/08/27

ありうす

2
 系統としては空想科学読本シリーズの先達にあたるのだろうけど、SF小説が色々紹介されているあたり、筒井康隆の『私説博物誌』を思い出した。サイエンス「フィクション」は勿論ノンフィクションではない。しかし科学知識は現代人の嗜みであるから、その延長で触れておいてもいいのかもしれない。2017/07/29

もんき

2
昭和61年(僕が小5の頃!)初版のSF関連のエッセイ的な何かでした。子供のころは「SF=はちゃめちゃ」という認識しかなかったのだけど最近はわりと興味持ってます。 当時のSFマニア向けの本。ふざけているけど真面目な本。 しかしこの本を読んだおかげで(?)理科年表がいまだに発刊されていることに気づき、購入しようかなと思いました。 堀晃のSF HomePage http://www.jali.or.jp/hr/index.html2013/08/19

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