新潮文庫<br> 星の導師

新潮文庫
星の導師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101423029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

洞窟の中でT=ツクミは目覚めた。しかし、地球から調査隊員としてやってきた自分とは、どこか違っている。手を動かそうとすると、意識とは数メール離れたところに存在することに気づかされ、しかも身体の一部は消えている…。神が不在の病める惑星トアコルでただ一人生き残ったツクミは、神々の戦いの狭間で己れ自身が神となる運命の前にたじろぐ。気鋭の書下ろしSF第2作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うめ

20
不在の惑星の続編だと解説を読んで知る。だけれどもこれはこれでSFとして楽しめる。叙事詩好きにはきっとたまらない。何かの終わりを予感させる始まりに、何かの始まりを予感させる終わり。たとえこの作品が、著者が語ろうとした大いなる歴史の断片で、もう二度と完成形を読めないのだとしても、寧ろその不完全さが魅力になりうる作品かもしれない。サモトラケのニケやミロのヴィーナスの様に。2017/01/18

0
Y-202006/11/05

katka

0
『不在の惑星』ニ部。……水見稜は早く引退し、神林長平は多作であり続けた。最近になり『マインドイーター』と前作まで読み返してみて、水見稜特有の「性急で舌っ足らずのもどかしさ」にもはや諦観するような、2020年代に読んでも駄目かと――げんなりしたのですが、先日押井守『ガルム・ウォーズ』(2015)を読む最中に今頃こうしたものが中年達のノスタルジーの対象になっている…?とふと困惑し、連想したのがこちらでした。"古典的"とかではなくって、SFの一時代の一画の……例の世代の作者が、若い!2024/07/01

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