内容説明
今日、私は死ぬ。私を殺したいと思っている人間が七人いて、その中の誰かに殺されることになるのだ…。その美しさと細すぎる躰を武器に、ファッションモデルとして世界的に成功した〈私〉こと美織レイ子が、ある日、マンションの一室で死体となって発見された。それは、次々と起こる殺人・変死事件の前奏曲に過ぎなかった。ミステリーの新境地を拓いた長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanae
58
読メ開始当初からの積読本。いよいよ消化!連城さんも久しぶり。先が気になってものすごい勢いで読みました。プロローグで世界的人気モデル、レイ子が「誰か」を罠にはめ、自分を殺させた。「誰か」は複数いてみんな自分がレイ子を殺したと思っている。果たして事件の真相は?レイ子の動機は?見事に騙されました!昔に書かれたから、少しトリックが昔めいてる。留守番電話とかテープレコーダーとか。それでも面白く読みました!積読消化、スッキリ!2020/01/08
しろ
3
☆6 冒頭から重要なシーンで大体どういう事件なのかがわかるのだが、読み進めるほどに奇妙な事件となっていくという面白い小説。たった一人の女性を七人もの人間が似たような時間帯にまったく別々に、まったく同じ方法で殺害していることが読者には提示される。こう書くと京極夏彦の「凶骨の夢」を少し彷彿とさせるかもしれないが、もっと現実的でありそうな話(京極作品はいい意味でありえなさそうに描かれている)。事件の真実の暴かれ方もいい感じで、タイトルにも納得がいくいい作品だった。2010/01/06
TANAKA
1
本格ミステリに自覚的な人なんだなあと思った。ミスリードがずばぬけて上手い2017/01/30
天使の奇跡
1
久々の感動作品です。 こんな作品は、ほんと久々です。 トリックは途中で気付いたけど、共犯者に納得とやられた感ありますね~2016/08/15
keroppi
1
虚飾の世界を舞台に綴られる虚飾に満ちたミステリー。これだけトリッキーなのに、愛と哀しさにあふれている。2014/09/03
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