内容説明
日本の戦後を代表する歌手、「島倉千代子」。だが、婉然とした笑顔の陰には、人知れぬ波瀾万丈の人生が荒々しくも滾っていた。七歳の時の大怪我、十六歳でのデビュー、結婚と離婚、巨額の借金、そして乳癌宣告…。「この世の花」「からたち日記」「人生いろいろ」など、数々のヒット曲に乗せ、辣腕政治ジャーナリストがその愛と悲しみを描ききる。完全版歌唱年表、人名・曲名索引付き。
目次
プロローグ
第1章 「歌手島倉千代子」誕生
第2章 時代が求めた「泣き節」
第3章 NHK紅白歌合戦
第4章 美空ひばりへの憧憬
第5章 死生観
第6章 人生と重なり合う歌
エピローグ
著者等紹介
田勢康弘[タセヤスヒロ]
1944(昭和19)年、中国黒龍江省生れ。早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒。’69年日本経済新聞社入社。政治部記者、ワシントン支局長等を経て、現在、論説副主幹兼編集委員。’96(平成8)年度日本記者クラブ賞受賞。’96年1月から1年間、ハーバード大学国際問題研究所フェロー
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感想・レビュー
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うりぼう
3
美空ひばりと、両雄並び立たず、かつ、相通ず。2009/03/10
イカ男
1
著者の田勢氏と島倉千代子の初対面の時のエピソードがすごい。「島倉が一番先に到着して、玄関で立って待っていた。」すでに有名歌手となっていた島倉千代子、それに対して著者は一介の政治記者、どちらが先に到着しているべきか?また、福島の公演で差し入れられた寿司桶を、島倉本人が返しに行くくだりなど、島倉千代子とい人間の品性の高さを見る思いです。田勢さん、よくぞ書いてくれた、ありがとうございます。2012/06/05
いちはじめ
1
存命中の人の評伝はつまらないものが多いが、これもそのパターンかな。2001/11/28
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