内容説明
2113年の世界。小型飛行機で見知らぬ土地に不時着したミチルと、同行していたロイディは、森の中で孤絶した城砦都市に辿り着く。それは女王デボウ・スホに統治された、楽園のような小世界だった。しかし、祝祭の夜に起きた殺人事件をきっかけに、完璧なはずの都市に隠された秘密とミチルの過去は呼応しあい、やがて―。神の意志と人間の尊厳の相克を描く、森ミステリィの新境地。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生れ。現在、某国立大学助教授。’96年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。『冷たい密室と博士たち』『有限と微小のパン』などの「犀川・萌絵シリーズ」(全10冊)で圧倒的な人気を得ている
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