内容説明
家族や日常のことだったら、その爆笑度並ぶものなし!ももこが編集長として、取材・文章・漫画すべてを一人でやっちゃった、2000年記念の奇跡の面白雑誌『富士山』(全4号)からの選りすぐりに、’02年発行の5号から「植田さんの深まるくだらない願望」「必見!!おならレポート」の2本、『富士山』未収録分7本も加えた、大満足のエッセイ集。父ヒロシも息子も全開だよ。
目次
ヒロシのコイ
ヒロシのコイのその後
息子の手紙
息子と絵本を作る
2000年お正月の思い出
花札の思い出
神経衰弱
おひなさまを買いに行く
息子いましめビデオ
自分ちバーベキュー〔ほか〕
著者等紹介
さくらももこ[サクラモモコ]
1965(昭和40)年、静岡県清水市に生まれる。’84年、漫画家デビュー。’86年、『ちびまる子ちゃん』を「りぼん」に連載開始、’89(平成元)年、講談社漫画賞を受賞し、’90年にはTVアニメとなって国民的人気を獲得。エンディングテーマ「おどるポンポコリン」の作詞も担当、同年のレコード大賞に輝いた。以来、ナンセンスとメルヘンとお笑いが絶妙にブレンドされた作品世界で大活躍を続ける。エッセイ『もものかんづめ』三部作はすべてミリオンセラーを記録
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
308
相も変らぬ品質保証のさくら印のエッセイである。結婚、出産、離婚と確実に時間は流れているのに作者のスタンスは変わらない。彼女のエッセイを読めばたちまちいつもそこにある世界に帰っていけるような懐かしさがある。そして我々とさほど変わらぬ日常に面白さを見出す彼女の雰囲気が人を引き寄せ、色んな人が彼女の許へ訪れる。しかしどんな有名人が来ても彼女は決して偉ぶらず、日常を見つめる視座は変わらない。彼女は話を考えてはなく、宙に浮かんでいる色んな話が彼女を通り抜けて彼女特有の表現で書いているだけだ。もはや彼女は無敵だ。2017/12/07
こーた
279
柔らかい文体で、ていねいに描かれる日常がいとおしい。大人になったちびまる子ちゃんは、結婚して子ができて、離婚して再婚して、ヒロシはあいかわらず抜けていて、テレビで観た憧れの有名人たちと戯れて、日々を忙しく過ごしている。子どもの頃から、変わったところもあるけれど、変わっていないところのほうが、ずっと多い。母親のことを、さくらももこさんかもしれない、と疑っている息子が愛らしい。笑って泣けて、力が抜ける。ぼくもこんなふうに愉しく生きたいものである。2019/12/03
馨
279
『もものかんづめ』や『さるのこしかけ』あたりのエッセイに比べると、やや面白さは衰えます。ヒロシの話が良いですね^^2015/12/08
HIRO1970
186
⭐️⭐️さくらさんの15年程前のエッセイ集。静岡から東京に移っており、お子さんが居て、父親、母親がいて旦那はいず、スタッフはたくさん。お姉さんお爺さんお婆さんがいないのが、ちびまるこちゃんとは大きな違いでしょうか?サラッと読めるお話でした。2016/06/10
おしゃべりメガネ
182
作者さんの離婚騒動?も少し落ち着いてから書かれた(編集された)エッセイなので、雰囲気も穏やかな感じが伝わってきます。今作はこれまで以上に「父ヒロシ」の活躍ぶりが、かなり笑いを誘ってくれます。ホント、こういう風に生きれるってある意味、とても羨ましいですね。息子君もますます成長して、なかなか手強くなってきてます。ただ単に可笑しい話だけではなく、奈良に行った話は涙なしには読めないステキなエピソードでした。そういうトコを決して忘れずに、しっかりと人と人との繋がりを大切にされるさくら先生の人柄って本当にステキです。2018/10/07