新潮文庫 グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

辻野 晃一郎【著】

新潮社（2013/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 341p／高さ 16cm
• 商品コード 9784101384610
• NDC分類 289.1
• Cコード C0195

出版社内容情報

ヒット連発の天才は、なぜ愛するソニーを去るまでに絶望し、グーグル日本法人社長に就いたのか。敗北と挑戦の熱きクロニクル。

徹底的に戦った。しかし、機能を失った組織で、これ以上もがくのは無駄だった。VAIO、スゴ録など大ヒットを生んだ天才は屈辱に塗れたまま、ソニーを去る。48歳・無職、ハローワークからの再スタート。変化を恐れぬ情熱は、グーグル日本法人社長の座を引き寄せる――ソニーでの22年間とグーグルでの3年間、彼はいかに挑み続けたのか。読む者を勇気づける、敗北と挑戦の胸熱クロニクル！

内容説明

徹底的に戦った。しかし、機能を失った組織で、これ以上もがくのは無駄だった。ＶＡＩＯ、スゴ録など大ヒットを生んだ天才は屈辱に塗れたまま、ソニーを去る。４８歳・無職、ハローワークからの再スタート。変化を恐れぬ情熱は、グーグル日本法人社長の座を引き寄せる―ソニーでの２２年とグーグルでの３年、彼はいかに挑み続けたのか。読む者を勇気づける、敗北と挑戦のクロニクル。

目次

第１章　さらばソニー
第２章　グーグルに出会う
第３章　ソニーからキャリアを始めた理由
第４章　アメリカ留学
第５章　ＶＡＩＯ創業
第６章　コクーンとスゴ録のチャレンジ
第７章　ウォークマンがｉＰｏｄに負けた日
第８章　グーグルの何が凄いのか
第９章　クラウド時代のワークスタイル
第１０章　グーグルでの日々
第１１章　グローバル時代のビジネスマインドと日本の役割

著者等紹介

辻野晃一郎［ツジノコウイチロウ］
１９５７（昭和３２）年福岡県生れ。’８４年に慶應義塾大学大学院工学研究科を修了し、ソニーに入社。’８８年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。ＶＡＩＯ、デジタルＴＶ、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等のカンパニープレジデントを歴任した後、２００６年（平成１８）年３月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、その後、グーグル日本法人代表取締役社長に就任。’１０年４月にグーグルを退社し、アレックス株式会社を創業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[mitei]

著者の努力がよくわかった。これからも頑張ってほしいなと思った。

2013/07/16

[hatayan]

Googleで日本法人のトップを務めたソニーの元部門長の回想録。 ソニーはAppleに先んじてネットワークで音楽を配信する仕組みを作り、ユーザの嗜好とともに進化していくクラウドの思想をいち早くものづくりに生かそうとしました。しかし、ソニーの製品は売れて当然と言い放つ役員、ユーザよりも社内を優先した商品開発の姿勢に耐えきれず、筆者はGoogleに転じます。優秀な人はより優秀な人から学んで切磋琢磨すべし、将来価値から逆算する演繹的な発想から行動を決める時代感覚が必要という言葉を噛みしめたいと思います。

2019/01/11

[ひろ]

SONY から Google へ転身した経歴を持つ著者の自伝。「変化の時代に変化に抗っても、自分が淘汰されていくだけ。変化に身を投じる以外の選択肢はない」クラウドコンピューティングの時代に、私たちはどう動くべきか？ Apple や Googleにあって日本の企業にないものとは？一人のエンジニアとして、日本人として、とてつもなく大きな課題を見せつけられてしまった。 答えを出すのは難しいけれど、著者の経験から学ぶべきことは沢山ある。読めて良かった。

2014/07/14

[nobu23]

ソニーでVAIOやスゴ録などで成功を収めた、筆者がグーグルに行ってその文化の違いなどに関して語る本。 7割くらいがソニー時代の仕事の話で、逆境に負けずに頑張る姿に心打たれた。 所々出てくる上層部の無能さが、後の凋落を予感させる。

2020/08/15

[baboocon]

ソニーで20年以上働き、その後Google日本法人の社長も務めた著者の半生記。戦後のモノづくり大国日本を代表する企業ソニーに愛着を抱きながらも、大企業となり官僚化した組織に足を引っ張られ挫折を味わう様子がやり切れなさを感じる。その後入社したGoogleの徹底した採用姿勢や社員たちに雰囲気との対比は新旧／日米ベンチャーの世代交代（というのも不適切？）を感じさせる。

2013/04/13