新潮文庫
百年の呪い―新・古着屋総兵衛〈第2巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101380476
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

今坂一族の卜師梅香林は、鳶沢一族に張り巡らされた闇祈祷を看破した六義園を拠点とした闇四神の結界は富沢町、さらに駿府鳶沢村をも包囲していた。幾重にも仕掛けられた柳沢吉保の百年の呪いに十代目総兵衛勝臣は敢然と立ち向かう。一方、闇祈祷の術者の一人李黒は、鳶沢一族と一心同体であるはずの影・本郷康秀の元に去ったという…。壮大な物語が動き始めた。渾身の第二巻。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942(昭和17)年、北九州市出身。日大芸術学部卒。映画・テレビCMの撮影助手を経て、’75年より、カメラマン、ノンフィクションライターとして活躍。’76年『闘牛』を発表。’81年『闘牛士エル・コルドベス一九六九年の叛乱』でドキュメント・ファイル大賞を受賞。’87年、初の小説『殺戮の夏コンドルは翔ぶ』を発表。以降、多数の国際謀略小説、ミステリ小説を執筆。’99(平成11)年、初の時代小説『密命』を発表。以降、いくつもの人気シリーズを立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ケイ

71
あっと言う間に読めてしまうリーダビリティ。一巻の半ばでは頼りなかった10代目も、随分とらしくなった。文字通りの、100年の呪い。なぜ、10代目を決めるのに6代目がちょこちょこ出てくるのはそう言うことだったのか! 私は、この作者の本はこの二冊だけなので、すなおに楽しんだ感じ。2015/01/14

はつばあば

31
百年も続く怨念なんて怖い話だ。それでも十代目総兵衛と大黒屋の面々が惹きつけます。こういう物語りは大好きだから避けてきたのに(;一_一)。シリーズものはハドメが効かない(;O;)。それにしても佐伯さんのバイタリティには頭が下がる。続きを早く・・と言いたいけど、御自愛なさったうえで、早く・続きを・よろしく・お願いしたい<(_ _)>2015/02/07

藤枝梅安

31
十代目総兵衛勝臣は鳶沢・池城・今坂の3つの系統を統べる棟梁となり、江戸の見聞を広め、鳶沢家に残された史書を読んで歴史と文化を吸収する。「影」として、鳶沢家と幕府をつないでいた存在がもはや敵となり、その敵の手下が暗躍する。総兵衛以下、大黒屋の面々はこれらを一つずつ撃退していく。敵と味方がはっきりし、ストーリーがやや単調になったところに、坊城家の麻子・桜子が登場し、新たな展開が期待される。この総兵衛、ますます座光寺籐之助を連想させる人物に仕上がってきている。交代寄合シリーズとどこで差別化を図るか、注目したい。2012/01/14

ドナルド@灯れ松明の火

17
間隔があいてもすんなり話にのめり込める。佐伯さんの特徴かも。ようやく10代目を継いだのもつかの間、吉保の闇祈祷の試練が襲う。闇祈祷の本拠六義園を介して影様とも対立が勃発。坊城家の桜子とのかかわりに期待。あっという間に読了。またしばらく待たねばならないのがつらい。2012/03/02

rakim

9
佐伯さんのいくつかあるシリーズの中ではこの前編とも言える「古着屋総兵衛影始末」は緩みがなく、読み直してもエンタメらしく面白くて好きなものでした。その流れのままにこの新シリーズも登場人物が揃って発展の一歩を。柳沢吉保の怨念に立ち向かう第二巻です。読み始めたのが遅いので、最新刊(11巻?)まで続けて読めるのが楽しみ。2016/02/29

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