内容説明
川越から甲府に転封となった柳沢吉保は、武田信玄の昔に勇名を馳せた赤備えの騎馬軍団、武川衆を復活させた。甲府のきな臭い動きに柳沢との全面戦争を覚悟した総兵衛は、信之助、おきぬと共に自ら甲府に探索に入った。やがて甲府城に潜入、柳沢父子の恐るべき野望の動かぬ証拠を奪取する。しかし、騎馬軍団の猛追が始まった―。柳沢吉保の悪鬼の如き野望を暴く乾坤一擲の第六巻。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942(昭和17)年、北九州市出身。日本芸術学部卒。映画・テレビCMの撮影助手を経て、’75年より、カメラマン、ノンフィクションライターとして活躍。’76年『闘牛』を発表。’81年『闘牛士エル・コルドベス一九六九年の叛乱』でドキュメント・ファイル大賞を受賞。’87年、初の小説『殺戮の夏コンドルは翔ぶ』を発表。以降、多数の国際謀略小説、ミステリ小説を執筆。’99(平成11)年、初の時代小説『密命』を発表。以降、人間味溢れる人物造形、豊かな物語性、迫力ある剣戟描写等いずれも高く評価され、広範な読者の熱狂的な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オレンジ。
7
騎馬軍団の描写がすごかった。あんなのと戦ったら勝ち目がないように思えた。総兵衛付きの女中のおきぬはどうなるのかと案じていたけど、信之助さんと縁があったのね。自分に気があるのを知っていた総兵衛だけど、信之助のおきぬへの気持ちを察していて譲ったのかなとも思える。2015/04/05
なほまる
6
再読:前巻辺りから後半へ折り返したなあという感じがひしひしします。船が出来上がりつつあるのもあるのかも。御三家のみなさまと共に私もちょっと留飲を下げました。それにしてもこのシリーズでは綱吉さんはいいとこなしです。2011/10/03
tak
5
まさかの書付、まさかの談合。2015/10/25
がぁ
5
このシリーズはやはりこういう感じでお願いします。2011/08/18
harhy
4
柳沢吉保の領地甲府での赤揃え騎馬軍団、武川衆との闘いで、少人数の武装組織でよく奮闘している。そんな中で、信之助とおきぬさんに思いもよらぬ春が来そうだし、美雪も鳶沢村でようやく受け入れらたようだ。良かった。2012/11/11